昭和の大ヒット曲に秘められた愛と憎しみの謎
運命に導かれる男たち
第28回横溝正史ミステリ大賞
テレビ東京賞受賞作品
テネシーワルツ
 10年2月17日(水) 夜9:00~10:48
 10年2月21日(日) 夜9:00~10:48
(原作) 望月 武
「テネシー・ワルツ」
(脚本) 西岡琢也
(監督) 児玉ヨシヒサ キャスト
高島礼子
佐藤二朗
小野武彦
金田明夫
西田健
清水綋治
三條美紀
寺泉憲
夏八木勲


あらすじ
「喫茶オリビエ」のオーナー・川村尋子(高島礼子)は夫と離婚後、再婚した元夫のところから転がり込んできた、義理の息子・孝之(佐藤拓也)と2人で暮らしている。そんな尋子にも、コンビニの店長をしている馬渕(乃木涼介)という婚約者がいる。
ある日、尋子は孝之から妙な話を聞く。孝之の同級生・明日香(柳本絵美)が、馬渕に頼まれた“仕事”の報酬が支払われないことに腹を立てているという。仕事の内容はわからないが、とにかく馬渕はひどい奴らしい。裏で悪事に手を染めていると推測する息子を尋子は笑い飛ばす。そんな話をするなか、馬渕が来店する。喜ぶ尋子をよそに、孝之は露骨に嫌な態度を取り、その場を後にする。尋子は、馬渕の開いた鞄に目を留める。こっそり覗くと、旧いSP盤の『テネシーワルツ』が入っていた。ジャケットには“I lost my little darlin”の走り書きがあり、 “三隅早苗”の名前が書かれていた。さらに、『高齢者ケアセンター 鶴寿院』のパンフレットも入っていた。
 数日後、馬渕が何者かに殺されて遺体で発見される。一報を受けた尋子は、井之頭署を訪れて篠原刑事(金田明夫)の取調べを受けることに。生前、馬渕が友人に「ストーカー女に付きまとわれて困っている」と打ち明けていた事から、事件当日のアリバイを聞かれてしまう。取調べから帰宅すると、孝之が店の前で待っていた。何者かに家中を物色されていて中に入れないという。尋子はわけがわからず困惑する。その時、馬渕の知り合いで野村という老人が来店する。野村は、唐突に馬渕から旧いレコードを預かってないか聞いてきた。尋子と孝之は、野村が家捜しをした犯人ではないかと食って掛かるが、きっぱり否定される。野村は、こちらの様子をうかがうと、また来ると言い残して店を出て行ってしまう。尋子は、馬渕が持っていた旧いレコード『テネシーワルツ』の事を思い出したが、話さなかった。
 その後も尋子は、篠原に付きまとわれていた。馬渕は、裏では荒稼ぎをしていたことを知らされ、何か知っていることがないか問われるが全く心当たりがなかった。篠原から婚約者の事を何も知らないと言われた尋子は行動を起こす。
馬渕が所持していた鶴寿院を訪ねて、「マブチ」という入所者がいないか確認するがそのような人物はいなかった。何の収穫も無く肩を落とす尋子。そこで偶然、加寿夫に会う。加寿夫は、以前取材をした女性を訪ねてセンターを訪れたが、既に転院していたという。加寿夫に食事に誘われた尋子は、なぜか実家に連れてこられる。尋子の父・壮太郎(西田健)は、元東西新聞社の記者で加寿夫の上司でもあった。2人から意外な人物の名前を聞く。それは、馬渕が持っていたレコードに書かれていた“三隅早苗”の事だった。早苗は、昭和20年8月、群馬の山中に墜落した米軍機に乗っていた米兵を匿い、看病した女性だった。早苗は子どもたちに口止めして米兵の治療をしたが、何者かに密告されて逮捕されたうえ一家は村八分に遭ったという。尋子は、思わず、取材の時に早苗が『テネシーワルツ』の話をしていなかったか聞くが、そんな話は記憶にないといわれてしまう。果たして、馬渕と早苗の接点とは!?旧いレコードに隠されたある事件が明らかになる!!