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第3回 ダイアナ元皇太子妃

1961年7月1日、イギリスの名門スペンサー伯爵の3女として生まれた、ダイアナ。彼女には、その誕生からひとつの負い目があった。後継ぎをほしがっていた伯爵は、今度こそ男の子をという強い願望を持っていた。そして、その期待を裏切る彼女の誕生。ダイアナは大きくなるにつれ、親の愛情の希薄さを感じ取っていた。
さらに6歳の時、母親が愛人をつくって家を出る。玄関を出ていく母の後ろ姿をダイアナは一生忘れなかったという。自分は愛されていない、それは愛される資格がないから・・・。劣等感が彼女をさいなみ、心の傷=トラウマとなっていく。その後も全寮制の学校に入れられ、その思いは一層強くなる。おまけに勉強はまったく苦手、ダイアナはどこにいても自分の居場所がなかった。

また、親と離れて暮らす学校生活は、彼女を夢見がちな少女にしていく。やがてその夢は現実的なものから、徐々におとぎ話のような白馬の王子との出会いへとエスカレートし、空想の世界が彼女の唯一の救いとなっていった。
そんな中で、小さな子どもたちだけが彼女を必要としていた。だからこそアルバイトでも構わないから保母という職についたのである。自分を必要としてくれる人間、自分が存在する理由を教えてくれる人間を彼女は追い求めた。
そんなダイアナが一躍マスコミの脚光を浴びる出来事が起きる。それはイギリス皇太子チャールズとの結婚の噂。結婚すればすべてが変わるという、おとぎ話の世界の"愛の力"を信じていた彼女は、皇太子からのプロポーズにノーという選択肢はなかった。
そして1981年7月29日、世紀のウェディング。しかし、ここに大きなトホホが潜んでいた!チャールズがダイアナとの結婚を考え始めたのは、このわずか一年前。婚約発表が2月、結婚式はその半年後と、トントン拍子にエリザベス女王をはじめ周囲が結婚へと進む中、困ったチャールズは、何と11年も前から愛人関係にあったカミラに相談を持ちかけるのである。

33歳で人妻でもあったカミラからすれば、19歳のダイアナは小娘そのものだったのであろう。カミラは二人をお茶に呼び、皇太子が結婚しても自分たちの関係を続けていけるのかどうかを探る。「あなた、乗馬はお好き?」この質問に隠された意味を、この時のダイアナは知る由もなかった。そしてダイアナの答えを受け、カミラは「大丈夫」と、二人の結婚を決めたのである。後にダイアナは当時の会話を、「私はまだ未熟すぎて、こういうことが意味することがわかっていませんでした」と語っている。
年上のカミラなんてすぐに自分が忘れさせると自信を持ってスタートした結婚生活だったが、二人の間には常に彼女の影がつきまとった。

そしてある事件が二人の溝を決定的なものにする。23歳のダイアナが、次男ヘンリー王子を出産した直後、チャールズ皇太子は「なんだ、また男か。しかも赤毛じゃないか」と言い残し、妻へのねぎらいもなく部屋を出ていったというのである。この件以降、ダイアナとチャールズは同じ屋根の下で夜を過ごすことは稀になったという。
それでも、ダイアナは"愛の力"を信じようとしていた。夜な夜なカミラの元へ出かけていく夫を振り返らせようと、自殺未遂を繰り返す。だが、その行為は余計にチャールズの心をカミラへと走らせるだけだった。精神的に追い詰められた彼女は、摂食障害に陥り、拒食と過食を繰り返す。こうしてダイアナは、自分が信じた"愛の力"がおとぎ話の世界にしか存在しないことを否応なく知らされるのである。

そして現実的な愛を求め、ヒューイット少佐をはじめ何人もの男性と付き合いを始める。二人の結婚は10年後に、ダブル不倫という現実へと変わり果てていた。1996年8月、別居状況にあった二人は正式に離婚する。幼い頃から夢見た理想の結婚は、15年1カ月という苦しみを与えて終焉を迎える。
離婚以降、地雷問題をはじめ多くのボランティアに尽力を注いだダイアナは、それと同じくらい多くの男性と浮名を流す。

1997年8月31日、この日ダイアナは新しい恋人ドディ氏とともにパリでマスコミの追跡を受け、トンネルの中で事故に遭遇、帰らぬ人となる。その36年という短い一生は、最後までマスコミに追いつづけられた一生でもあった・・・。
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テレビ東京