7月24日(水)放送
村木厚子
厚生労働省 事務次官

1955年高知県生まれ。78年高知大文理卒、旧労働省へ。障害者支援や女性政策などに携わり、雇用均等・児童家庭局長などを歴任。2009年の郵便不正事件では虚偽公文書作成容疑などで逮捕・起訴されるが、10年9月に裁判で無罪が確定、職場復帰する。内閣府政策統括官、厚労省社会・援護局長を経て、13年7月より現職。中央官庁の事務方のトップに女性が就くのは16年ぶり。


花さき山
斎藤 隆介 作
滝平 二郎 絵
(岩崎書店)

詳しくはこちら 詳しくはこちら

色鮮やかな切り絵と、短く力強い言葉が強く心に残る絵本「花さき山」。1969年に出版されて以来、今なお読み継がれる児童書のロングセラーです。

村木厚子さんがこの絵本と出合ったのは4年前。無実の罪に問われ、長期にわたる勾留を余儀なくされていたときでした。

「すごく自分が惨めな気持ちになってしまいそうなときがあって...。励ましの手紙をもらっても、返事も書けずにうつむいていた。そんなときにこの本を贈ってもらって」

村木さんの心を打ったのは、「花さき山」の、この言葉。

『この花は、ふもとの 村の にんげんが、
 やさしいことを ひとつすると ひとつ さく。』

誰かのために何かをすると、遠くの花さき山に花が咲く。小さなことでも、人のためにしたことで、花が咲く。そのイメージが、村木さんの救いとなります。

「小さい花を咲かせること、自分に何かできることがないかと考えて、『あっそうだ、やっぱり返事を書こう』と。『手紙をもらってうれしかった』と書けば、相手の人がちょっとほっとしてくれる」

拘置所にいる自分でも、誰かのために、できることがある。そう思ったことで、「心が柔らかくときほぐれて」「すごく救われた」といいます。

村木さんは、この絵本を、落ち込んでいる人はもちろん、何か大きな仕事をしようと焦っている人にも薦めたいそうです。

「自分は今、十分な仕事ができていない、誰か別の人の方がよほど仕事ができて自分はできていない、そんな悩みってけっこうありますよね。でも、無理に背伸びせずに本当にできることだけをやればいい」

今できることという小さな花が集まれば、花畑になる。

「想像すると、ちょっとほっとしますよね」

村木さんは、そんな風に、笑顔で語るのでした。

村木厚子 厚労省 次官インタビュー(ウェブ限定公開)
次官就任、大好きな本との触れ合い、そして東日本大震災直後のエピソードなどについて、
村木さんが率直に丁寧に語ります。


日銀総裁会見

PICK UP NEWS