11月13日(水)放送
真山 仁
作家

1962年大阪府生まれ。同志社大法学部政治学科卒。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた「ハゲタカ」でデビュー。07年、「ハゲタカ」「ハゲタカⅡ」がNHKでドラマ化され大きな話題に。09年、「ハゲタカ」「レッドゾーン」が映画化。12年、「マグマ」がWOWOWでドラマ化された。ほかに「プライド」「コラプティオ」「黙示」など。


消されかけた男
フリーマントル 著 稲葉明雄 訳
(新潮文庫)

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「消されかけた男」の主人公、チャーリー・マフィンは、さえない風貌の中年男ですが、実はスゴ腕のスパイ。様々な国の組織を相手に戦う羽目に陥りながら、しぶとく生き延びていきます。

真山仁さんは小説「ハゲタカ」の主人公、"世界最強の買収者"鷲津政彦のキャラクターをつくるときに、このチャーリーの姿にインスパイアされたといいます。

「実社会でも本当にできる人は『俺はすごい』と言わない。『俺はすごい』という人は大体ダメなんです」「黙々と結果を出して、さも当たり前のようにやる人が、実はすごいじゃないですか」

チャーリー・マフィンは、自らが所属する組織の中で疎まれ、孤立していきます。この境遇、会社員でも共感できるのではないかと真山さんはいいます。

「すごいサラリーマン小説ですよ。組織の中で『上も下もサイテー』と思いながら、でも自分も最低かもしれないと思いながら悶々とする」「遠い外国の話と思っていると、『いやこれはうちの課長と同じ』みたいな」

さりげなく散りばめられた伏線が、最後に待ち受ける大どんでん返しにつながっていきます。二度読むと、最初は見えなかったウラが見えてくるような小説だといいます。

「日常に停滞を感じている人に読んでほしい」「視点を少しずらすだけで、劇的に『停滞』は変わるはず。(事態が)動かないのは、もしかして自分が騙されているかもしれない。動かないんだったら自分で動かせばいいかもしれない。そんな風に思える本です」

真山仁さんの東京事務所にて森本智子キャスターがロングインタビュー。
経済小説の魅力や日米のビジネスの違いなどについて鋭く洞察します。(ウェブ限定公開)

関連書籍

グリード

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グリード(上)(下)
真山 仁 著
(講談社)

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累計178万部というベストセラー、「ハゲタカ」シリーズの4作目です。世界最大の金融危機、リーマンショック前後のアメリカが舞台。鷲津政彦が今度はアメリカ企業を相手に買収劇を仕掛けます。タイトルの「グリード」は「強欲」という意味。

「(小説のための取材に行った)ニューヨークでビジネスしている人全員に言われたんです。『グリード・イズ・グッド(強欲=善)』だと」

リーマン・ショックを受けてアメリカ人が反省していることを期待していた真山さんは、驚いたといいます。

「こうしたアメリカの"影の部分"をちゃんと見た上で、本当の親友になるのか距離を置いたビジネス・パートナーになるのか、考えなければいけないときが来ているのでは」(真山さん談)


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