3月12日(水)放送
湊 かなえ
作家

1973年広島県生まれ。2007年に「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を第一章に、その後の顛末までを描いた長編小説「告白」でデビュー、09年に第6回本屋大賞を受賞する。「告白」は10年に松たか子主演で映画化された。ほかの作品に「少女」「贖罪」(09年)、「Nのために」「夜行観覧者」(10年)、「白ゆき姫殺人事件」(12年)。「白ゆき姫殺人事件」は井上真央主演で映画化、14年3月末に公開される。

殺人交叉点
殺人交叉点
フレッド・カサック著 平岡 敦 訳
(創元推理文庫)

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「殺人交叉点」。時効寸前に明らかになる殺人事件の真相を描いたフランスのミステリー小説。被害者の母ルユール夫人と、加害者のセリニャン弁護士、2人の視点で描かれ、同じ世界や景色が、異なって見えてきます。

「自分が見えているものと、他者が見ているものと、全然違うのだなって」「読んだあとは、周りの近しい人でさえ、『いま自分が見ているこの人の姿は本当に正しいのかな』って思い直しますよね」と、湊かなえさん。この本を読んで小説の面白さに改めて気づいたといいます。「一回読んだら、もう一回読みたくなります!」

自分の視点だけではない、他者の視点の大切さ。

「一番大切なのは想像し合うこと。相手の立場に一度自分を置いてみること。そうすると、一番よく見えてくるのが自分だという気がします」


湊かなえさんロングインタビュー(約7分)
「殺人交叉点」と「白ゆき姫殺人事件」について、森本キャスターと語り合います

関連書籍

白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件
湊 かなえ 著
(集英社文庫)

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化粧品会社のOLが殺害された事件を軸に、SNSを通じて噂話や妄想が独り歩きする今の時代の怖さを描くサスペンス。

「書き始めたころ、ツイッターがどんどん広がっていったときだった」という湊かなえさん。

「誰かの見た自分が、ネットを通じて知らない人に行ってしまったら、自分で訂正しようと思ってもできない。取り返しのつかないことになると思って。『ああ、じゃあ取り返しのつかないことを(小説で)起こしてみたい』と思って」

「個人の意見ですら活字になると、新聞の一コマを読んでいるような気分になる。活字って信じさせる気持ちが強いと思うんです。そういうものを扱っているということを、今一度考えてみてもいいのでは」


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