スミスの本棚特別編 コメンテーターが薦める「旅先で読みたい本」
    • 御立尚資

      ボストン コンサルティング グループ
      日本代表

    • 自省録
      マルクス・アウレリウス著
      水地宗明訳
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    • 熊谷亮丸

      大和総研チーフ・エコノミスト


    • 自分の中に毒を持て
      岡本太郎著
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    • 高田創

      みずほ総研チーフ・エコノミスト

    • 民主主義がアフリカ経済を殺す
      ポール・コリアー著
      甘糟智子訳
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    • 鍋山徹

      日本経済研究所チーフ・エコノミスト


    • ネコはどうしてわがままか
      日高敏隆著
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    • ロバート・A・フェルドマン

      モルガン・スタンレーMUFG証券
      チーフ・エコノミスト

    • Worldly Philosopher:
      The Odyssey of
      Albert O. Hirschman
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    • 五十嵐敬喜

      三菱UFJリサーチ
      &コンサルティング調査本部長


    • 新しい市場のつくりかた
      三宅秀道著
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    • 市川眞一

      クレディ・スイス証券
      チーフ・マーケット・ストラテジスト


    • わが友マキアヴェッリ
      塩野七生著
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    • 伊藤元重

      東京大学大学院教授

    • ミレニアム
      スティーグ・ラーソン著
      ヘレンハルメ美穂訳
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    • 高橋進

      日本総研理事長


    • 逝きし世の面影
      渡辺京二著
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御立尚資(ボストン コンサルティング グループ日本代表)
  • 御立尚資
  • 自省録
  • 自省録
    マルクス・アウレリウス著
    水地宗明訳
    (京都大学学術出版会)

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おすすめの理由
五賢帝と称されたローマ皇帝の1人で、哲学者でもあったマルクス・アウレリウスの覚書をまとめたものです。短い文章の積み重ねなので、パラパラと拾い読みしながら、気に入ったところを噛みしめる、そんな旅らしい読み方ができる本です。「生きる技術はダンスよりもレスリングの技術に似ている」「すべてのものは編みあわされており、この結合は神聖である」…文章からは、戦争に明け暮れるリーダーとしての現実的な悩みと、哲学者としての普遍的な思索の二つがにじみ出てきます。深みがありますよ。
「自省録」は哲学的で少し難しいところもあるので、より理解しやすいように、マルクス・アウレリウスの波乱の人生を描いた「ローマ人の物語(11)終わりの始まり」(塩野七生著・新潮社)をあわせて読むことをお薦めします。(談)

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熊谷亮丸(大和総研チーフ・エコノミスト)
  • 熊谷亮丸
  • 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか
  • 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか
    岡本太郎著
    (青春出版社)

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おすすめの理由
「いのちを賭けて運命と対決するのだ」。この本は、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、ありのままに生きることの大切さを教えてくれます。
「最大の敵は自分なんだ」「結果が悪くても、自分は筋をつらぬいたんだと思えば、これほど爽やかなことはない」…これらの言葉に、私は何度勇気づけられたことか分かりません。(談)

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高田創(みずほ総研チーフ・エコノミスト)
  • 高田創
  • 民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実
  • 民主主義がアフリカ経済を殺す
    最底辺の10億人の国で
    起きている真実
    ポール・コリアー著 甘糟智子訳
    (日経BP社)

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おすすめの理由
センセーショナルなタイトルの本です。ポール・コリアー氏は現在オックスフォード大学教授で、私が1980年代にオックスフォード大学に留学していたときの指導担当者。近年、アフリカ経済は注目を浴びていますが、その現実を冷静に経済学の観点から議論しています。
最近、中東、アフリカで生じた現象は、単に民主化するだけでは混乱が起きることを証明しています。
国際社会、国際経済の建前と現実の差を明示的に示している一冊です。(談)

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鍋山徹(日本経済研究所チーフ・エコノミスト)
  • 鍋山徹
  • ネコはどうしてわがままか
  • ネコはどうしてわがままか
    日高敏隆著
    (新潮社)

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おすすめの理由
動物行動学の大家、故日高敏隆さんの本です。ネコ、イヌ、トンボやてんとう虫など、36の生き物の意外な行動秘話が詰まっていて、筆力があり、読ませます。6月のWBSの特集でも取り上げた、日本発の高機能繊維“くもの糸”など、生き物の観察からの着想は、日本の“ものづくり”への新たな可能性につながるのではないでしょうか?今まで見過ごしていた生き物を探しに、思わず散歩したくなるという効用もあります。(談)

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ロバート・A・フェルドマン(モルガン・スタンレーMUFG証券チーフ・エコノミスト)
  • ロバート・A・フェルドマン
  • モルガン・スタンレーMUFG証券チーフ・エコノミスト
  • Worldly Philosopher: The Odyssey of Albert O. Hirschman
    (“現実世界の哲学者”アルバート・ハーシュマン伝)
    Jeremy Adelman著
    (Princeton University Press)

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おすすめの理由
アルバート・ハーシュマン(1915-2012)という経済学者の伝記です。ハーシュマンは私が本当に首ったけ!の学者で、憧れの人。経済思想史や開発経済学、政治経済学などで幅広い著作があり、とにかく面白い!何冊も和訳されています。一番好きなのは「情念の政治経済学」(法政大学出版局)で、翻訳者はなんと元東大総長の佐々木毅さん。すごい方が翻訳しているんです。
ハーシュマンは、戦争体験が背景にあると思いますが、現実の政策決定プロセスと経済の絡み合いにすごく興味を持っていた。政治がうまく行かないとき、アイデアを出していくことが本当の市民の義務、という考えを持っていました。今の我々にとってすごく大事な存在だと思います。(談)

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五十嵐敬喜(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査本部長)
  • 五十嵐敬喜
  • 新しい市場のつくりかた 明日のための「余談の多い」経営学
  • 新しい市場のつくりかた
    明日のための「余談の多い」
    経営学
    三宅秀道著
    (東洋経済新報社)

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おすすめの理由
膨大な数の企業とのインタビューで得た事例の多彩さ、経営学だけでなく文化人類学も研究し、かつ雑学やうんちくを溜め込んだ著者の引き出しの多さ、そして書き手の人柄をほうふつとさせる文体があいまって、とにかく面白く、かつ読みやすい本です。例えば、今や当たり前となっているウォシュレット。これが生まれるまで“おしりを洗う”ことが幸せなことだとは思われていませんでした。ウォシュレットは幸せを提案し、新しいライフスタイルを作った――こういった話がこの本には多く書かれています。
私は、日本経済が成長するには「本人も気づいていない潜在需要」を企業が掘り起こす必要があると考えてきましたが、著者は潜在需要など存在しないと言います。消費者が幸せを感じられるような生活を提案し、それを実現させる商品を提供するという文化的な営みが商品開発であり、市場はつくり出すものだと言います。目から鱗の指摘が満載です。(談)

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市川眞一(クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジスト)
  • 市川眞一
  • わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡
  • わが友マキアヴェッリ
    フィレンツェ存亡
    塩野七生著
    (1~3 新潮社)

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おすすめの理由
「人間は、恐れている人よりも、愛情を与えてくれる人を容赦なく傷つける」(『君主論』 ニコロ・マキアヴェッリ)
マキアヴェッリと言えば、どこまでも冷徹、怜悧(れいり)で、権謀術数の限りを尽くした統治論を説く思想家のイメージでしょう。しかしこの本に描かれているのは、フィレンツェの運命を背負って外交の最前線に立ちながら、祖国からは必ずしも評価されなかったノンキャリアの政治家、外交官、そして愛国者であったマキアヴェッリの悲哀です。副題が『フィレツェの存亡』とされている通り、ルネッサンス末期のイタリアを通じて欧州の政治情勢がいきいきと伝えられています。この時代、ローマでもベネツィアでもなく、フィレンツェだからこそ、稀代の政治哲学が生まれたのかもしれません。
『ローマ人の物語』や『海の都の物語』もすばらしいですが、マキアヴェッリを「わが友」とする塩野七生さんの作家としての魅力を存分に味わえる一冊。君主論と併せて読むことで、今の日本、そして世界を考える上で何かヒントが見つかるかもしれません。(談)

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伊藤元重(東京大学大学院教授)
  • 伊藤元重
  • ミレニアム
  • ミレニアム
    スティーグ・ラーソン著
    ヘレンハルメ美穂訳
    (3巻、各上下巻。早川書房)

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おすすめの理由
世界的なベストセラーとなったミステリーです。映画をご覧になった方もいるかもしれませんが、書籍で読むことをお進めします。旅先で気楽に読める本です。1が推理もの、2がスパイもの、3が法廷ものと、ミステリーの違った要素がすべて楽しめます。(談)

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高橋進(日本総研理事長)
  • 高橋進
  • 日本総研理事長
  • 逝きし世の面影
    渡辺京二著
    (平凡社ライブラリー)

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おすすめの理由
江戸幕末の開国後から明治初期にかけて日本を訪れた数々の外国人の来訪記をまとめたものです。東北の小さな村で英国人が日本人のもてなしの心に触れた体験など、外国人の目に映った当時の日本人の豊かな心が「逝きし世」として描かれています。しかし、慎ましさ、もてなしの心、正直さ――そういった日本人ならではの心や精神は、すでに失われてしまったのではなく、今も残っているのではないでしょうか。かつて外国人に評価された日本人の心をこの著作で再発見すれば、日本のビジネスや社会をいい方向に変えていく際にいろいろな点で参考になると思います。(談)

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