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「放送と青少年に関する委員会」について
2000年4月、日本民間放送連盟とNHKは、自主的な機関として「放送番組向上協議会」の中に「放送と青少年に関する委員会」を設立しました。
この委員会は、視聴者から寄せられる青少年に対する放送のあり方や放送番組への意見をもとに、各放送局への意見の伝達と審議を行い、その審議結果と放送事業者の対応等を公表します。さらに、青少年が視聴する番組の向上に向けた意見交換や調査研究を通して、視聴者と放送事業者を結ぶ回路としての役割を担っています。
テレビ東京では、今後、この委員会から「視聴者の皆様から寄せられた意見」に関しての照会があった場合、このホームページでその内容を公表します。またその照会に対してテレビ東京が委員会に回答した際にも、その内容をこのページで公表します。
「放送と青少年に関する委員会」からの照会とテレビ東京の回答
○『月曜エンタあテイメント〜最新血液型まるごと3時間ABABOの秘密
』についての照会(2005.3.25.付)
「放送と青少年に関する委員会」から照会のあった視聴者の意見
〈意見の要旨〉
○血液型性格判断は、星占い等とは異なり、個人の性格を決め付け、場合によっては差別にまでつながる危険性を秘めたものだ。(男性 30歳代 東京)
○今回の番組は、これまでどおりの、血液型によって人間を分類・差別しようという姿勢で制作されているとしか思えない。(男性 30歳代 神奈川)
○血液型により性格が決まるかの如き演出がされており、視聴者に科学的根拠のない血液型性格を刷り込む内容となっている。特に子どもが視聴した場合、"まず血液型ありき"で周囲の人間を見るようになり、差別やいじめが助長されるおそれがあると感じた。同局へ電話したところ「十分配慮して制作している」との回答であったが、従来から問題視されている視聴率稼ぎ重視の血液型判断偏向番組と根本的には変わらない。(男性 30歳代 東京) |
局から委員会への回答
○昨年12月の青少年委員会「要望」をどう受けとめたのか
2004年12月に青少年委員会から出された「血液型を扱う番組に対する要望」について、
テレビ東京ではその内容を検討し、「血液型」を扱う番組を制作する際には、
「要望」の中で述べられている3つの事項
([1]血液型によって人の性格が規定されるという見方を助長することのないようにする
[2]視聴者から寄せられた意見に真摯に対応する
[3]占い番組や霊能番組など非科学的内容の取り扱いについて
青少年への配慮を一段と強める)
などに配慮するよう制作セクションに徹底しました。
○今回、血液型を放送で取り上げるにあたっての社内議論と局の判断
番組編成を担当する編成局および番組制作にあたる制作局で
「血液型を扱う番組」について議論を重ねました。
主に「視聴者の番組への期待」と
「差別につながりかねないなどの問題点」についてです。
「血液型」は様々なメディアでも特集が組まれ、
社会現象・社会的な流行のひとつといえるテーマとなっています。
テレビメディアの役割のひとつが、この社会現象の一側面を切り取って、
番組として視聴者に伝えることと考えており、
マスメディアの使命のひとつであるとも考えています。
ただし、視聴者の方々から、青少年委員会や各テレビ局に対して
批判的意見が寄せられていることは事実です。
このため、番組を制作・放送するにあたっては、
様々な配慮が必要であるとの考え方に至りました。
○放送にあたって留意した点
放送にあたっては、以下の点に留意しました。
(1)特定の血液型の人を差別しない
特定の血液型の特徴だけを特別視して、面白おかしく、
かつ悪い印象を与えるような伝え方は避ける。
(2)科学的根拠があるように装わない
番組では、スタジオに200人(各血液型50人ずつ)を集め、
リアルタイムでアンケートを実施する形式をとりました。
「A型の人は○○である」などと、
これまでいわれてきたことを断定して伝えるのではなく、
スタジオの200人のアンケート結果から、血液型に関する傾向を探りました。
また、VTRで紹介する各血液型の「行動観察」の結果などについては
「個人差があります」などのスーパーテロップを適宜挿入し、注意喚起しました。
(3)子どもたちの出演について配慮する
子どもたちの出演については、
青少年委員会からの「要望」の中にも意見がありました。
「見世物になっており、また、子どもたちをだますような実験も含まれており
社会的に好ましくない」
という指摘でした。
「非科学的」といわれるテーマを番組で扱う際には、
肯定的に取り扱わず、また常に青少年へ与える影響について注意をしてきました。
当番組でも子どもたちの出演については親権者の了承を得たうえで協力してもらい、
取材・構成にあたっては「子どもたちのかわいらしい姿を覗いてみる」という趣旨を
強く打ち出しました。
さらに番組内で、子どもたちの出演部分が過度なウエートを占めないように
放送時間(長さ)についても配慮しました。
○放送後、テレビ局に寄せられた視聴者意見、および、それを受けての社内議論
放送後、電話やEメールなどで視聴者の方から51件
(電話46件・Eメール5件)の意見が寄せられました。
内容は「血液型」を番組で扱うことに批判的な意見が多く、
その主なものは「血液型によって人間(性格)を分類する番組はやめるべきだ」、
「血液型番組は差別を助長する」というものでした。
放送後に編成局および制作局で議論し、
視聴者からの意見を真摯に受けとめるとともに、
表現に関して事前に決めた留意点ついて、
一定の配慮を行い放送したことを確認しました。
今後、「血液型」を番組で扱うかどうかは、再度、
社内での協議を深める必要があるとの認識です。
2005年4月5日
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