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2013年9月2日

01.沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、
さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

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五輪のライバル"トルコに異変"暴動の裏側に潜む「革命ビジネス」とは!?

「トルコ暴動」後も頻発するデモ

2020年のオリンピック開催都市が、いよいよ日本時間の9月8日に決定する。名乗りを上げている3都市で、東京最大のライバルと目されているのがトルコ・イスタンブールだ。招致活動がクライマックスを迎える中、街中では今も反政府デモが続いていた。今年5月の「トルコ暴動」を期に今なお頻発するデモ。トルコ政府は公式に「ある外国勢力の存在がある」と明言。あの「アラブの春」を仕掛けたとも言われる国際組織、知られざる「革命ビジネス」とは・・・

トルコ悲願へ「スパルタ五輪作戦」実行中!

「五輪招致へ」スパルタ大作戦!

夜が明けたばかりのイスタンブール、一斉に走り出す人々がいた。24時間体制の「スパルタ式大清掃」。政府の職員の厳しい指示の下で行われ、町中にはゴミ一つなくなっていた。更に市内を走るトラムや海峡フェリー、高層ビルまでがオリンピック招致の広告でラッピングされ、町はオリンピック一色に染まっている。急成長するトルコ、この10年間で国民所得が倍になり、1台1000万円の高級車に1億円を超えるプール付きの高級住宅も飛ぶように売れている。そんな中、街の中心部では反政府デモが続いていた。他のイスラム諸国と比べ自由な政策で成長を実現してきたトルコだったが、酒類の夜間販売禁止や女性のスカーフ着用許可など、政府がイスラム政策を強めているのだ。オリンピックと経済成長、そしてイスラム化の狭間で揺れるトルコ国民の本音とは…。

トルコ暴動と影の「革命輸出企業」

各国で使用された“拳のマーク”

5月トルコ各地で大規模な反政府デモが勃発。五輪招致レースの最中、破壊活動まで起きた「トルコ暴動」は世界に衝撃を与えた。トルコ政府は「デモを裏から煽ってビジネスにしていた人間がいる」と断言。「外国勢力の存在がある」と言うのだ。取材班はトルコ国営放送の日本人特派員に密着。あの「アラブの春」をはじめ世界各国のデモや暴動、革命の場で使われていた「謎の拳マーク」という共通点から「革命をビジネスとして輸出している企業」に辿り着く。

革命指南役を組織の中心人物を直撃!

「オトポール」のポポビッチ氏

取材班は組織の人物を追って、未だ紛争の傷跡が残るセルビアへ飛んだ。かつてセルビアの独裁政権を倒した英雄で「エジプトの政変に関わった」と自ら話す人物に接触。トルコ暴動との関係は?革命ビジネスとは一体…。

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未来予測

トルコが世界の中心に

日本では親日の国として知られるトルコだが、ヨーロッパとはイスラム教、中東諸国とは欧米化が障壁となり、周辺国から警戒されている。
しかし東側を見ると、トルコを取り巻く環境は全く違う。旧ソ連領であったアゼルバイジャンやトルクメニスタンはイスラム教国のためトルコと深い結びつきがあり、カスピ海沿岸で産出される石油や天然ガスといった資源を運ぶパイプラインがトルコに張り巡らされている。これをヨーロッパへ繋ごうと計画しているのだ。
現在ヨーロッパはロシアから輸入しているが、ロシアはこれを外交の手段として供給を止めてしまうこともあった。安定した代わりのルートを求めるヨーロッパにとって、トルコは今後不可欠な存在となる。
さらにトルコが世界の中心となるのは地政学的な理由だけではない。2030年には世界の人口に占めるイスラム教徒の割合が30%を超える。現在サウジアラビアやクウェートはトルコのプロジェクトに積極的に投資するなど、イスラム教国の中で最も経済力が強いトルコは「イスラムの星」として期待されているのだ。
大きく成長を続ける陰で、世俗主義と原理主義の狭間で揺れるトルコ。来年行われる大統領選挙で今後の方向性を判断することになるのではないかと畑中は考える。

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