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2018年6月20日放送

危機か?チャンスか?揺れる"一帯一路"

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

危機か?チャンスか?揺れる

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中国・習近平国家主席が進める経済圏構想「一帯一路」に異変が起きている。「一帯一路」の重要な拠点であるインド洋のモルディブでは、中国からの巨額の債務をめぐり国民が反発。東南アジアの経済大国・マレーシアには、中国との関係を見直すという92歳のマハティール首相が復権。一方、日本は今年、中国との関係改善を進め「一帯一路」に協力していく方針を固めている。ほころびも見え始めた「一帯一路」に日本はどう関わっていくのか?そして、中国とどう向き合っていくのか?

  • インド洋の楽園モルディブに非常事態宣言 中国の覇権に不満が爆発? インド洋の楽園モルディブに非常事態宣言 中国の覇権に不満が爆発?
  • マレーシアの“ドリアン・バブル” 脱・中国の動きとは? マレーシアの“ドリアン・バブル” 脱・中国の動きとは?
  • 緊迫の東シナ海!中国の海洋覇権 最前線でいったい何が… 緊迫の東シナ海!中国の海洋覇権 最前線でいったい何が…
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放送内容詳細

 

インド洋の楽園モルディブに非常事態宣言
中国の覇権に不満が爆発?

 

マレーシアの“ドリアン・バブル”
脱・中国の動きとは?

 

緊迫の東シナ海!中国の海洋覇権
最前線でいったい何が…

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鎌田靖

鎌田靖の編集後記

その10. 揺らぐ?一帯一路

鎌田靖  中国が推し進める世界規模の経済圏構想、一帯一路。陸のシルクロードと海のシルクロードでアジア~ヨーロッパを結ぼうという壮大な計画です。“中華民族の偉大なる復権”を狙っているともいわれるこの計画にどこまで関与するのか、日本も含めてアジア各国の姿勢が問われています。この問題を考える上で、キーパーソンといっていい人物にインタビューしました。
 92歳で首相に返り咲いたマレーシアのマハティール首相です。マハティール首相は就任直後に前の政権が進めていた東海岸鉄道と高速鉄道の二つの事業の凍結ないし撤退を表明。いずれも一帯一路に絡んで中国資本が深く関与していたプロジェクトで、中国支配からの脱却を世界に印象づけたのです。
 先日来日した際にインタビューしたのですが、第一印象は何といってもその若さ。70代にしか見えません。
「中国にNOを突きつけたのですね」と、少々挑発的な質問をしたのですが、穏やかな口調でやんわりと否定されました。
「NOとは言いません。『議論しましょう』と言います。周辺各国と連携して中国と話し合うのです。中国とは友好関係を続けるし、中国もこの地域を敵に回したくないでしょう」。
面と向かって喧嘩はしないが、中国とはじっくり取引をするというしたたかな姿勢でした。若くして独立運動に参加し、22年間も首相の座に就いた後、再び返り咲くという政治家人生。90歳を過ぎても権力闘争をつづける老練な政治家の一端を垣間見た気がします。さぞや中国はいやな相手が登場したと思っているのでしょう。
 マハティール首相といえば、有名なのは「ルック・イースト政策」です。「東を見よう」、つまりヨーロッパではなく日本を見習うべきだといってアジアの先進国日本に注目しました。
 さて日本は中国とどう向き合うのか。マハティール首相の今後の政策は参考になるのかもしれません。つまり「ルック・イースト」ではなく「ルック・PM(プライムミニスター)マハティール」ということなのです。

編集後記の後記

 このインタビューに際して、元NHKの後輩記者にアドバイスを受けました。彼女は子供の頃マレーシアの日本人学校に通っていたので詳しいのではと思ったからです。すると、すぐに長文のメールが返ってきました。曰く「マレーシアは東南アジアの優等生でインドネシアとは一緒にしてほしくない」「シンガポールも元はうちの一部だった」「マレーシアの発展を支えてきたのがマハティールさんなのです」。そして「リー・クアンユー(シンガポール初代首相)やスカルノ(インドネシア初代大統領)と並ぶ偉人です。そんな方に会えるなんて鎌田さん、財産ですよ。子孫の代まで語れます。うらやましいです」とマレーシア愛、マハティール愛にあふれた熱いアドバイスをしてくれました。NHK時代は冷静な記者だったのですが、こんなに興奮するとは・・。
 彼女、当時の日本人学校同窓生のフェースブックに今回の放送時間をアップして宣伝してくれたそうです。マハティール首相おそるべし。その偉大さ、私も噛みしめております。

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