【テーマ】 「 なないろリサーチ『睡眠の常識・非常識』 」
リポーター:佐々 麻理江
ゲスト:グッドスリープ・クリニック
齋藤 恒博 院長
【睡眠7つの都市伝説】
Q,寝る直前にホットミルクを飲むのが良い!
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牛乳が睡眠に作用するメラトニンに影響を与えるまでには
飲んでから数時間かかるのだとか。
寝る直前に飲んでも効果はないのだそうだ。
Q,羊を数えるとよく眠れる!
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「羊」ではなく、英語の「Sheep(シープ)」という発音の
「イー」のところがリラックス効果があるそうだ。
Q,玉ねぎを枕元に置くとよく眠れる!
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玉ねぎ・ニンニク・ニラなどに含まれる辛味の成分、
“硫化アリル”には、ストレスを緩和し、
気持ちを穏やかにする働きがあり、
安眠に絶大な効果があるそう。
匂いがするかしないが位の少量をスライスして枕元に置くと効果的。
Q,睡眠時間は8時間が丁度よい!
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睡眠で大事なのは寝る時間ではなく、睡眠の深さ。
適切な睡眠時間には個人差があるので、
8時間寝れば良いということでもない。
ただ、様々な統計やデータから睡眠時間は
短くても長くても健康に悪影響を及ぼすということが
分かっており、6.5~7.5時間がベストといわれている。
Q,お肌のゴールデンタイムは存在する!
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夜の10時~2時の間をお肌のゴールデンタイムと言われているが、
睡眠で大事なのは睡眠の深さ。
深い眠りが成長ホルモンを生成させ、
それがお肌にいいと言われている。
眠る時間帯は関係ないそう。
Q,寝言に答えてはいけない!
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寝言は睡眠が浅い状態に起こる出来事として、
寝言を言う本人も意味が分からない言葉を言っているので、
答えても何も起こらない。
Q,寝だめは出来る
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翌日、徹夜などで睡眠が十分にとれないので、
前日に多めに寝たとしても、寝だめは出来ないそう。
疲れを取っている程度であって、むしろ必要以上の睡眠をとると
浅い眠りが長く続き、逆効果になってしまうそう。
【齋藤流!寝室チェック 快眠7つのポイント!】
① カーテン
睡眠は40デシベル以上になると寝つきが悪くなり、
眠りも浅くなってしまうと言われている。
厚手のカーテンが周囲の音を吸収してくれるのでオススメだそう。
防音効果のあるカーテンは50~80%の音を防いでくれる。
② テレビ
⇒メラトニンの分泌は主に光によって調節されている。
夜中に強い照明の中にいるとメラトニンの分泌量が減って、
体内時計に休息の時刻が伝わらず、睡眠覚醒リズムが乱れる。
テレビの光が目に刺激を与え、脳を興奮させるので睡眠の妨げになる可能性がある。
テレビはベットに入る前に消すのが良い。
③ 読書
⇒読書は想像力を働かせ、頭を使って考えるので、
脳が落ち着く効果がある。
それに比べて携帯ゲームなどの動くものを見ると
目が反応され、興奮して落ち着かない。
④ クーラー
⇒睡眠時、眠りが深くなるにつれて体温が下がっていく。
暑いからと言ってクーラーをつけて体を冷やしすぎると
結果的に熟睡を防げてしまう。
27度以上を目安で30分程度タイマーをかけておくことがオススメ。
⑤ 服装
⇒睡眠時の汗を吸収するために、袖があるものが良いそう。
夏物の寝巻は、腰回りがゆるく冷えやすいものも多いので、
腹巻をすることで体が冷えを防いでくれるそう。
⑥ 枕
⇒寝返りし、横向きになった時に頭と肩を支えてくれる高さの枕が最適な枕である。
自分に合った枕の見分け方は、横になった際、
おでこ・鼻・顎の中心をつなげた中心ラインがマットと水平であること。
⑦ 敷布団
⇒人は一晩中、およそ200mlの汗をかくので、
敷布団には吸湿性・吸水性の良いものを使用すると良い。