スミスの本棚  Vol 11

 

描いていたイメージを、これほど覆してくれたゲストの方は

初めてでした。

 

「片山晋呉」といえば・・

テンガロンハットに、目を引く大胆なパフォーマンス。

強烈な個性を放ち、ちょっと近寄りがたい・・

そんな勝手な妄想をしながら、

(多少)気が引ける思いでインタビュー会場へ。

 

 

しかし、現れた片山さんはTVで見たことのないスーツ姿。

どちらかというとシャイで、もの静かで、語り口も穏やか。

私の質問一つ一つに対し、その意図する事を先回りして読み取って、

丁寧に言葉を選びながら応対してくれました。

 

 

 

 

「野球の長嶋さんは、その影だけで長嶋さんだと分かる・・」

 

そんな逸話に憧れて、被るようになったという「テンガロンハット」

 

 

意外だったのは、常に自信に溢れているように見える片山さんも、

優勝争いの時は、心臓が何度も飛び出るかと思う程の

緊張状態に陥ることも多いそう。

そんな時でも、ぶれない確固たる技術を備えていれば、

体は勝手に反応してくれる。

『 精神力をもカバーしてくれる、経験と技術 』

 

 

そして、もう一つ 秘密を教えてくれました。

臍下丹田(せいかたんでん)。

おへそのちょっと下あたりに重心をおいて

精神をぶれないよう座らせておく事。

これは、今回紹介してくれた本 『宮本武蔵』 の武術にも

通じる事だと。

これを身につけることで、身体も精神も、常に

「肝が座った状態」に持ってゆくことができるそうです。

 

 

昨年のマスターズで日本人最高の4位を手にし、

その後の目標が見えなくなってしまい、

燃え尽きてしまったという片山さん。

 

いかにして、再び意欲を高められたのか?

徹底的にゴルフから離れ、「もう一度闘いたい!」という気持ちが

戻るまで待ったそうです。

勝ちたい気持ちは出てきたが、まだ本調子ではないと言います。

技術と、自分の気持ちの湧き上がる力が

ガッチリとかみ合う瞬間に向けて、まだまだ上り続けるのだと。

 

 

 

ゴルフが大好きでたまらない・・・・

そのゴルフで成績が出なくて辛くなったり、

お金の為の仕事になってしまったり、そうなったらスパッとやめる。

それは明日かもしれないし、20年後かもしれないしね、と笑う。

 

 

彼の選んだ本は、「宮本武蔵 ・ 全8巻」

 

 

 

 

アメリカでプレーするようになって、考えたこと。

体の大きさでは到底かなわない外国の選手と戦っていく上で

必要な、大切なこととは・・・

それが、「武術」 ではないかと。

意識をどこにおいて構えるのか、気持ちのコントロール、呼吸法

武術から取り入れたものは、沢山あるそうです。

 

 

戦わずして勝つ。

構えあって、構えなし。    

・・そんな武蔵のカリスマ性、時代を超えて多くの人を惹きつける魅力。

「この人には、絶対なにかがあったんだ。」 と、熱く語ります。

 

 

これからの「片山晋呉」の生き方を、

私はぜひ、注目していきたいと思います。