"球春到来"
キャンプやオープン戦が始まる頃、よく紙面で見かけますね。
3月2日、今年初の東京ドームへ。
巨人vsヤクルトの最初のオープン戦取材でした。
選手のみなさんが早めに自主練習しているところへコーチ陣がやってきて、監督が出てくる。
ディレクターさんがその日のニュースに向けて撮って欲しい選手や様子を伝えて、カメラマンさんがそれを追いかける。
少しざわざわとした、まだ開幕戦前ではない、けれども自身のプレーや身体に向き合う真剣な空気感があって、「あぁ、今年もこの季節が来たんだな。」と私の中の球春到来をしみじみと感じていました。
オープン戦初日には、引退セレモニーを行った球団もあり、母からは「(福岡ソフトバンクホークスを引退する)攝津投手のセレモニアルピッチです。」と写真付きで球場の様子が送られてきました。
(私の仕事の影響で、スポーツ観戦がすっかり母の趣味になったようです☆)
そういえば・・・ソフトバンク在籍時代の細川亨捕手(現・千葉ロッテマリーンズ)に、「どの選手が一番コントロールがいいと感じられますか?」と伺った際、何の迷いもなく、摂津投手の名前が出てきたことを思い返しました。
元ソフトバンクで野球解説者の斎藤和巳さんも、最後の投球をした摂津投手を見て、”歴代のホークスの投手の中でも群を抜いてコントロールの良い投手だったと思う。最後の最後でも、コントロールの良さを感じさせるシーンでもあった”と記されていました。
現役生活の中で、球場の取材陣の前では決して表情を崩さなかった摂津投手の笑顔にも、第2の人生の”球春”を感じました。
一方で、巨人の練習が終わった東京ドームでは、
24歳育成右腕、巨人・坂本工宜選手の支配下登録の会見が行われました。
兵庫・関西学院高から関学大の準硬式野球部を経て、2017年に育成ドラフト4位で巨人入りした異色の経歴。
「支配下を目指して一生懸命やってきました。練習や、なにくそという気持ちがあったから支配下になれたと思います。絶対に負けないという気持ちはずっと持っていたし、遊びたいときも耐えて練習をやってきたから、今があると思います。ただまだスタートラインに立っただけ。ここまでやってきたことを忘れずやっていきたい。」
「休日も(出身校のある)兵庫でトレーニング。何としてもやってやると、新幹線に乗りながら常に考えていました。行き帰りの新幹線が夢の懸け橋でした!」