カンボジア旅行記 vol.4 ~人との出会い~

アンコールワットに大満足のカンボジア旅行。

 

今回はもうひとつの目的がありました。

 

それは、赤尾和美看護師さんに会いに行くこと。

 

 

赤尾さんは今、カンボジアにあるアンコール小児病院で働いています。

 

カンボジアに行くことを決めた後えみさんが赤尾さんと出会い、病院を訪ねることになったのです。

 

 

カンボジアではポルポト政権下で知識階級のほとんどが殺されてしまったため、医療水準が極端に低く、日本では当たり前の病気で命を落とす子供がたくさんいます。

 

そして、いまだに貧しい暮らしをしている人も数多くいるため、病院まで来る資金もないという子供もたくさんいるのだそうです。

 

そんな子供たちを少しでも救いたいという思いでできたのが、この病院です。

 

 

 

 

特定非営利活動団体

Friends Without A Border

 

日本人の写真家、井津建郎さんが設立したこの団体は、現在アメリカと日本の共同事業として、アンコール病院の運営・維持管理をしているそうです。

 

 

まずはその病院を見学させていただきました。

 

この病院は、乳幼児から15歳までの子供たちにほとんど無料で医療提供をしています。

 

この待合室には毎日400人以上、多い日には600人もの子供たちが訪れるそうです。

 

 

 

 

実は話を聞いて中を見学するまでは、待合室にいる人たちを見ても日本の病院とあまり変わらないと思っていました。

 

子供たちが走り回っていたり、親が子供を抱っこしてあやしていたり・・・

 

当たり前に感じる光景が広がっていたからです。

 

 

 

でも、中に足を踏み入れた瞬間、その考えは打ち消されました。

 

 

 

 

言葉が出ませんでした・・・。

 

ある程度の覚悟をしていたつもりでも、実際目の前にすると体がこわばってしまいます。

 

声をかけることすらできなかったのです。

 

この写真を載せることにも抵抗がありました。

ただ、この現状を伝えておきたいという気持ちだけで載せることを決めました。

 

この子はどんな気持ちでここに座っていたのでしょうか。

想像することもできません。

 

「この病院にいれば救われる。」

 

そう信じているような表情だけは、周りにいる家族の表情からも見て取れるような気がしました。

 

 

この病院には、何十キロも歩いてやってきた患者さんもいれば、病院に行くために家や家畜を全て売り払って、決死の覚悟で来る患者さんもいるそうです。

 

小さい体で大きな病気を背負った子供たち、そしてそれを見守る家族の目に触れた時、何もできない自分がいてなんともむなしい気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

そんな苦しい中でも、カメラを向ければ笑顔を見せてくれる人もいました。

 

その笑顔に少しほっとさせられました。

 

 

 

 

ここは患者さんの家族が、バランスの良い食事の作り方について説明を聞く場所。

 

基本的にここでは患者さんの家族が自炊をしているのですが、

お金がない人には食料の供給もあります。

 

それも、きちんと栄養を摂れるようにと食べ方も教えています。

  

 

 

 

 

病院内には畑もあって、ここで野菜を育てています。

 

「なぜですか?」

 

と聞くと、

 

「狭いスペースでも野菜が育てられることを覚えて帰って、実践して欲しいから。」

 

とのこと。

 

ただ治療をするだけ、ではなくて、その後の生活のことも考えて患者さん家族の教育にもものすごく力を入れているのです。

 

退院したらまた自力で生きていかなければいけませんもんね。

 

 

そしてもう一つ、この病院が力を入れているのが、「訪問看護」。

 

赤尾さんはこの訪問看護の部署で働いていらっしゃいます。

 

今回は特別に、私たちもこの訪問看護に同行させていただけることになりました。

 

そこでカンボジアの現状を少しだけ見ることができました。