スミスの本棚 『DeNA 創業者★南場智子さん』

今回のゲストは、DeNAの創業者、南場智子さんです。

 

モバゲーなどでお馴染みの「DeNA」を、

2011年に社長を退任するまでの12年で、

日本を代表するようなIT企業に育て上げた南場さん。

 

・・・というと、どんなキレキレの強面の女性なのか

と想像する方も多いでしょう。

確かに南場さんの頭の回転の速さは

インタビューしている傍からビンビン伝わりましたが(笑)

流れる水のような柔軟性を備えた、親しみやすいお人柄。

周りのスタッフが吸い寄せられるように集まるのも納得です。

 

最近出版した著書『不格好経営』を読むと、その神髄がわかります。

起業をして次から次に降ってくるとてつもない難題に対し、

いかにして愚直に手探りで1つ1つ道をこじ開けてきたのか・・

(ある意味不格好な)チームDeNAの姿が惜しげもなく描かれています。

 

起業を考えている若者には是非読んでほしい1冊。

 

 

その南場さんが 常に会社にも常備していて

『この本しかない!』 と薦めて下さったのが、こちら。

 

【 フェルマーの最終定理 】  サイモン・シン 著

 

最終定理・・・と聞いて、思わず目をそむけた文系の皆さん。

大丈夫です(笑)

私も相当「数字」は苦手ですが、最後まで興味を削がれることなく

一気に読むことができました。

 

内容は、1つの数式を巡って3世紀以上繰り広げられた 人類の挑戦。

あえて言うなら <人類のロマンの物語> 。

挫折の連続の中で、突如降りてくるひらめきの瞬間と

その感動の高揚感を、読者が皆共感できる・・そんなノンフィクションです。

 

『たった1つの数式の証明に人生を費やす・・理解できないなー』 

と思っていた私。

しかし、彼らを駆り立てるのは「未解決の難題を突破したい!」

という純粋な熱意や、努力の後に視界が開ける瞬間の歓喜、発見の喜び。

一生涯で、そう思える問題に出会えたこと、

それを成し遂げた彼らは「本当に幸せ者なんだ・・」ということに

胸がつまる思いで読み進めました。

自分にとって大きな何かを成し遂げたと胸を張って言えるものをが

あるのか・・生きることへのモチベーションを高めてくれる一冊です。

 

南場さんの経営に対する考え方の原点。

それは、『 同じ目標に向かって全力を尽くし、

                達成した喜びと、皆の高揚感 』 

 

どんなに企業が成長しようとも、そこをDeNAの経営の中枢に据えよう。

その決心が、多くの社員の心をまとめ、

多角的な取り組みが増えても、ブレない軸を保つ結果につながっています。

頑張って頑張って、さらにもう一歩踏ん張ることで、

難題が克服でき、新しいサービスが生まれる・・

そのことを伝えたいという思いで、社員が迷っている際には

この「フェルマーの最終定理」を さっと手渡すという南場さん。

『分厚い本なので、社員にとってはキツイかもね・・(笑)』

 

「グーグルを超えるような日本発の企業!」

トップを目指すと自ら高い目標を掲げ、目を輝かせる南場さん…

そして、さらなる飛躍を続けるDeNAにも注目していきたいと思います。