NYの人間ドックはすごい

NYで人間ドックに行ったときのこと

 

最新の機器を備えた、医療センター

もちろん、日本人はいない

 

ひゅる〜
不安。
電子辞書は必需品だわね。

 

 

まずは日本の2倍はあろうかという分厚い問診票。。

 

冒頭から…………………む、むずかしい
なんだ、この単語?

辞書 辞書。

 

 

えーっと。

あっ痙攣ね。
過去に痙攣起こした事があるかってことかな?

これは×でしょ

 

ここからはガンのキャリアだな
胃も×でしょ、腸も×、
きっと(たぶん)、このページは全部×で大丈夫だな。××××っと。

 

えーっと次は。

 

 

むっ?
むむっ?
むむむー?!

 

 

あなたの性交のパートナーは何人ですか?

 

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

質問がいきなりハードではないですか?
何人?

 

しかも、

それは特定の人ですか?毎回 違う人ですか?
同性同士ですか?


 

……………………….


 

さすがNYである。
さらりと、すごい内容である。


 

私の常識を大きく逸脱する質問例が、まだまだ続く。

ここからは未成年者は読まないでもらいたい。


 

器具を使ったことは?
○×△をしたことは?
ドラッグを使ったことは?
最中に怪我をしたことは?
暴行されたことは?
近親者とは・・・・・。


 

これが、NYの問診票である。
さまざまな人種、価値観、社会の問題がここから透けてみえる、そんな気がした。

 


記入を終えたあと、
「待合室で待て」といわれたので
じっと私は待っていた。

 

私は忍耐強い日本人である。

 

 

でも30分たったので、もう一度、窓口に聞いてみた。

すると

「OH! HURRY!GO TO THE ROOM!!」

(何やってんの、早くあの部屋に行きなさいっ)


 

えええっ
でもココで待ってろっていわれ………

 

 

「いいから早くっ」


 

私のほうがOH!である
なぜ待たされたあげく怒られるのか。

 

 

でも、とにかく急いだほうが良さそうだ
未知の世界でのアクシデントは心臓によくない。


慌てて部屋にいくと
黒人のおばさんが、白い目をぎょろり

「ふん、これに着替えて、突き当たりの部屋の前にいなさい」


ふんって、あなた。
これは、紙の上着ですか?
ぺらぺらですよ
下着はずしたら、透けちゃいますよ。

でも怖いから、言う事、きいておこう。

 

 

突き当たりの検査室にはいると
なんだろう、ここ。

お兄さんが入ってきて

何か話してくるのだが、早くて何言ってるのかわからない。

でもって、慌ただしく OK? OK?
と聞かれ、

 

 

「OK」

 

………………ああああ、まずいっ、
わかったって言っちゃった。

しかも愛想笑い付き。

 

私は小さな島国の小心者である。

 

怖かったんだもん。

 

 

で、さらに不安になった。何の検査だろう?不安、不安だ。

すると彼は白い液体が入ったコップを持ってきた

 

あっ
もしやここは胃のレントゲン?これ、バリウム?
きっとそうだ。
これなら日本でやった事ある、大丈夫。やり方はわかる。

しかし、

 


バリウムの量が多くありませんかああああああああああああああああああああ?

 

コップに、なみなみ入ってますよおおおおおおおおおおおお


 

 

バリウムもアメリカンサイズである。

 

そしてカメラの前にたたされ、またしても
「GO! GO!」

飲めって言われても、く、くるしいので
ちょっと休むと

さらに激高する。
早く飲め!


拷問である。

その後、右を向け、左を向け、手を挙げろ。

どうやら私は、間違えた動きをしたらしい。
奥から人が走ってきて
人の体を強引にぐるぐる回しだした。

 

ひゃあ〜助けてっ

本当に、乱暴である。


 

 

血液検査では
白人のお姉さん、隣の同僚とどうやら映画の話をしているようだ
楽しそうに話しながら

 

 

ぶすっ

 

 

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


しっかりみてくださいっ私の腕
ちゃんと刺さってますか????


私、こわくて注射針、直視できないんですよっ
お姉さんにかかってるんですよ。


あああ、不安。次は?
言葉がわからない場所では
人間は状況からヒントを必死で探し出す。

 

 

 

部屋に入って、機材をみて、うん、ここはきっと腸のエコーだな。


黒人のお姉さん.
何もしゃべらない………説明はない。

「おなかを出して」

はいはいはい。

 

紙の服はすでにぼろぼろになってきている。


ゼリーをおなかに塗って
ぐりぐりぐりっ。

 

いたいですよ。ちょっといたいっ
痛いってなんていうんだ?

 

[TOO STRONG]

つぶやいてみた。

 

でも、無反応。

もう一度言ってみた


すると見向きもせず、
強く押さないと見えないのよ、そんなかんじのことを言い放った。


そしておなかの上のゼリーをしゃしゃっとティッシュで拭き取ると
出ていってしまった。

 

 

………おなかはまだべたべたである
紙の上着も、ゼリーで濡れて、でろんでろんである。

 

あああああ
無駄な笑顔は必要ないが、もう少し心配りがあってもいいのではないか。


 

 

先日
日本で人間ドックにいった。


お待たせして申し訳ありません
こちらでエコーの検査です
お水はこちらにございます。
お苦しいところはございませんか?


 

あああああ、なんて丁寧、なんて親切。
そして、トヨタの「カイゼン」を彷彿とさせる無駄のない動き


 

日本のこの細やかさ、緻密さ、気配りは
世界に輸出すべき 価値ある「商品」のひとつだと

 

私は本当に思うのだった。