スミスの本棚 Vol8

今回のゲストは、日本画家・森田りえ子さん。

 

 

「 自由で・明るくて・幸せになれる絵! 」 

 

 

森田さんの作品を見る度、私が受ける印象です。

白い紙の上で、花や緑が幸せそうに生き生きと微笑んでいます。

「絵を見て幸せな気持ちになれるのは、

 その人と画家との気持ちがピッタリ合っていることなのよ・・」

楽しそうに写生をしながら、そう教えてくれました。

 

 

写生をしている時間は、無の境地だと言います。

ひたすら自然との対話。

「この色で描いて!」木や花が教えてくれるのだそう。

そのものを写すのではなく、(被写体の)エキスだけを自分の中に吸収し、

自分の想いを込めて描いたものが作品。

だから絵には、その人自身が現れるのだと。

 

 

 

画家を目指したのは24歳の頃。

画家だけで食べていけるのか・・不安を抱えながら、

「5年やってみてダメだったらあきらめよう!」

一歩、踏み出したそうです。

 

夢中で走っていると、やはり5年目にチャンスが。

チャンスをしっかり掴みきったことで、また次の扉が・・

その繰り返しで、今や「次世代の日本画を背負う」

と言われるまでに上りつめました。

 

 

若い人に伝えたいこと。

 

『 ぜひ、遠すぎないところに目標をおいて頑張ってみてほしい 

  そしてチャンスがきたら、いつでも掴む準備をしておくこと。 』

 

 

昨年は、パリでの個展も成功させた森田さん。

しかし、今後積極的に海外へ・・という気持ちはないと言います。

海外で売れて、その後どうなるのか分からないより

『 後世に確実に残る仕事を、時間をかけてじっくり描きたい 』

 

 

 

そんな森田さんお勧めの1冊は。

 

「ほとけの履歴書」 薮内佐斗司 著

 

仏像の保存修復に関わる著者が、奈良の仏像の歴史や時代背景、

作り方に至るまでを綴った本です。

印象的だったのは、「仏像」という形あるものだけではなく、

仏の心そのものが、いかに受け継がれてきたのか

更には、それを後世に伝えてゆくことの大切さを教えて下さっているところ。

 

 

森田さんご自身、

画家としての活動と重ね合わせながら

共感できる部分が多かったのではないでしょうか。

 

 

 

画家になって30年の節目を迎えた、

まさに今が一番のターニングポイントだという森田さん。

これから、どんな新たなチャレンジで

私たちに幸せを届けてくれるのか・・   楽しみです!

 

 

 

※ 梅雨の季節の主役・アジサイ

  きれいですね。

  今回は森田さんの写真がありませんので、

  是非、WBSのHPで作品も一緒にご覧になって下さい。