愛の復興大作戦

先月、岩手県釜石市に行ってきました。

 

以前「愛の貧乏脱出大作戦」でお世話になった、三陸海宝料理「中村家」のご主人に会うためです。

 

昨年9月11日に放送した

 

「愛の復興大作戦」

 

3月11日の震災で被害を受けた被災地の店舗を取材し、支援プロジェクトを展開しました。

 

かつて鉄人として出演していただいた中村さんが営む「中村家」も、大きな被害を受けたお店のひとつ。

 

あの日押し寄せた津波は、海宝料理の貴重な材料であるアワビやほたてをほとんどさらっていったのです。

 

損失は何億円にものぼったそうです。

 

そんな中でも、残った材料でなんとか海宝料理を作り続け、街の復興にも役立てたいと奮闘する中村さん。

 

でも、一番不安なのは、今後のこと。

 

漁師さんたちも一日も早く、漁や養殖を再開したいと願っているのですが、

津波で流されてしまったため、とにかく船が足りないのです。

 

漁ができなければ、材料が手に入らず、お店を続けることもできません。

 

 

そこで、番組で船を提供してくれる企業がないか探したところ、

意外なところから手があがりました。

 

それは、中国の造船業者!

 

業者の方は釜石市まで足を運び、必要な船の要望を細かく聞き入れ、丁寧に寸法を測って国に持ち帰りました。

 

 

そうして造られた船が、先月釜石市に届けられたのです!!

 

 

 

船を見たときの、漁師さんたちの嬉しそうな顔!!

 

「これで早く漁がしたい!」

 

高まる気持ちを抑えきれないようでした。

 

その表情を見て、中国の方々もほっと一安心したようです。

 

小さな小さな一歩かもしれません。

 

これから解決しなければいけない問題はまだまだ山積みです。

 

それでも、前に進んでいくために一つ扉が開いたような気がしました。

 

この模様は、今日4月9日(月)夜8時からの

「愛の貧乏脱出大作戦」の中で放送されます。

 

ぜひ多くの方に、被災地の現状、そして漁師の皆さん、中村さんの奮闘する姿を見ていただきたいと思います。

 

 

私は、恥ずかしながら被災地に行くのは今回が初めてでした。

 

中村さんに案内していただき、初めて現状をこの目で見ました。

 

がれきは一年経ってだいぶ片付きました。

 

でも、逆に何もなくなった土地を見ると、唖然としてしまいます。

 

本当にここに街があったなんて。

 

これからどうなっていくのだろう・・・。

 

「不安だよね。まだスタートラインにも立ってないんだよ。」

 

中村さんの言葉が深く心に残りました。

 

 

 

 

「震災の直後は泣いてばっかりだった。でも、それじゃいけないと思って、前に進まなきゃと思ってやっているんだよ。」

 

中村さんはお会いしてからずっと、笑顔でした。

 

街を立て直したい。

 

そんな気持ちが強さとなって表れているのかもしれません。

 

初めて訪れた私のことも暖かく受け入れ、いろんなことを教えてくれた中村さんに、逆に励まされてしまいました。

 

本当に恥ずかしくなりました。

 

「被災地のこと、ちゃんと伝えてね。」

 

そんな中村さんの気持ちをしっかり受け止めること。

 

それが私にできるせめてものことです。

 

メディアにいるからではなく、日本人としてしっかり被災地の現状を見て、伝え、そこに暮らす人たちの声に耳を傾けること。

 

今、何が大切なのか改めて考えさせられました。