スミスの本棚  Vol 19

スミスの本棚。

 

「笑っていいとも」方式で 次の方をご紹介して頂く・・・

WBSとしては冒険的な試みですが、

これまでに、様々なジャンルの方にバトンが渡っています。

 

中でも、私が興味を持ってしまうのは 肩書きが多い方。

どんな毎日を過ごして、

本当は何をやっているときが一番楽しくて

様々な役割への自分の采配を、どう捉えているのか・・

インタビュー前は、興奮のあまり

ちょっとしたトランス状態に陥ります(笑)

 

 

 

まさに、この方へのインタビューもそうでした。

放送作家、作詞家、企画・プロデュース・・・

沢山の肩書きを持つ 『 秋元康さん  』 

初めてお会いした印象は 冷静・沈着。

絶え間なくヒットを打ち続ける この人の頭の中は、

どんな緻密な計算が行われているのだろうか?

 

 

「 神様が用意して下さった道に身を委ねるかのように・・ 」

「 間違えた時に戻ってくる力が大切で・・ 」

意外な言葉が、次々とこぼれ落ちてきます。

高校時代にアルバイトで放送作家を始めてから、これまで、

先読みして道を決断するのではなく、常に流れに身を任せてきたと言います。

どこまでが仕事で、趣味で、遊びなのか・・・

間違えたり、はみ出たりしながらも、

やわらかい鉛筆で輪郭を取るように、元に戻ろうとする力。

そこから、おぼろげに浮かんでくるのが「人生」なんだと。

 

 

この生き方の「しなやかさ」が、

秋元さんの根源的なものではないか、と感じます。

 

常に時代と向き合い、

その時々の私たちの心に響くものを生み出すことができる力。

沈着さの中に潜む、相手の心の状態を誰よりも繊細に捉えることができる力

このしなやかさが生み出す力が

短いインタビューの中でも、よく伝わってきました。

 

 

 

 

 

人間や物、素材・・

そこに面白いと興味を惹かれる刺激が存在している限り

想像力を働かせて料理をしていく、その作業に

終わりは無いといいます。

 

 

今回、秋元さんがお薦めしてくれた本は

石原慎太郎さんの衝撃の一冊  

『 太陽の季節 』

 

秋元:「技能やテクニック的にきれいにまとめていくやり方ではなく、

    荒削りでも、自分が何かを伝えたい!というエネルギー。

    この小説が持つ、そんな石原さんのエネルギーに屈服した。」

 

 

おそらく、ものを作りあげてゆくという共通点の中に

何かを発信してゆく醍醐味を、強く感じたのではないでしょうか。

 

 

「懐かしい! 昔読んだ。」 という方も多いでしょう。

それから時を経て、再びこの小説にふれると

当時とは違った見方や、もっと深く読み解くことができるかもしれません。

今度のお休みにでも、ぜひ 

再びページを開いてみてはいかがでしょうか。