ハイブリッドLCC

23日のTHE TOP LINEは去年12月に東証2部に上場したばかり、スターフライヤーの米原愼一社長です。米原社長は大学卒業後に三井物産に入社し、航空機の売買に携わり、航空機に魅了され、自身も自家用飛行機を操縦するほどの飛行機好きです。放送ではスターフライヤーの業績や成長戦略を伺いましたが、米原社長「本当は飛行機そのものの魅力を語りたかったなぁ」と。

 スターフライヤーの飛行機は黒と白の機体、世界で初めて黒を採用しました。これは昼も夜も飛びますという意味が込められていると言います。スターフライヤーは24時間利用可能な北九州空港を拠点に、大手航空会社よりも安い運賃で、大手と同じレベルのサービスを提供するというビジネスモデルで、現在国3路線42便の運行を行っています。低コストで高い価値=ハイブリッドLCCと呼ぶそうです。

私も実際に北九州まで乗りましたが、確かに快適な空の旅でした。広いシートでしかも革張り。各シートにオンデマンドのモニターがあり、コーヒーとチョコレートも配られ、毛布も貸してもらえます。伝え聞いていた、狭くて食事は別料金などといったLCCのイメージとは全く異なるものでした。

何故そんなことが出来るのか?他社とアライアンスを組まずにシステムを自己完結させることでシステムへの投資を抑える。国内のメインの空港ではなく、セカンダリーの空港を拠点とする。所有する機種を単一にすることで研修費を抑える。など、コストの圧縮を徹底しています。今後は、自社の訓練施設を作り、研修費用も圧縮。現在ANAから借りているシステムも、4月からの国際線運行に合わせて自社化するそうです。

さらに!独自に収益を生み出す努力もしています。LCCは通常、地上にとどまる時間を最小にするため貨物は取り扱わないといいます。しかし、スターフライヤーは通運会社と組んで貨物を扱っています。直接通運会社と組むことで、自社の人件費を増やさずに収益を出します。また、地上で働く社員の空いている時間を効率的に利用し、他社のカウンター業務を受託する。これも人件費をかけずに収益を生みます。

シンプルな企業努力の積み重ねのように見えますが、極めれば他社には真似できないオリジナルの武器になるのですね。