タイムリーに市場投入

 323日のTHE TOP LINEは「ノクリア」ブランドのエアコンを展開する、富士通ゼネラルの村嶋純一社長です。

 富士通ゼネラルは、かつては総合家電メーカーでしたが、「選択と集中」をはかり、テレビや冷蔵庫事業から撤退し、現在はエアコン・情報通信システム、電子デバイスの3事業に集中しています。電機メーカーがテレビ事業の赤字などで苦しむ中、富士通ゼネラルは早くからの判断で危機を回避しました。


 エアコン・情報通信システム・電子デバイスを手がける富士通ゼネラル、現状は売上の86%をエアコンが稼いでいます。神奈川県溝の口の富士通ゼネラルの本社には、大きな環境試験室があり、実際の住宅に近い状態で冷暖房試験を実施しています。私が見せてもらった試験は、北欧の真冬の気候を再現した試験室、外気と室内の気温差が45℃という苛酷な環境でした。そしてもう1つが風速40メートルの暴風雨。富士通ゼネラルのエアコンは、どんな環境でも涼しい顔で静かに運転されていました。なぜこのような試験室が完備されているのか、それは世界中のエアコンニーズに対応するため。売上の7割ほどが海外、世界の各大陸でエアコンを販売する富士通ゼネラルは、各地のニーズに答え、各地の環境に適したエアコンを作り続けているのです。日本の厳しい基準をクリアしたからといって、そのまま世界で通用するといった甘い世界ではないようです。


 今後も国際競争力を持続していくには「各国の省エネ規制、市場ニーズに対応した、価格競争力のある商品をタイムリーに提供することが不可欠です」と語る村嶋社長。中でも「タイムリーに」ということが肝らしく、開発マネジメント力が求められているのだそう。市場が広がると、その分開発の種類も増える、マネジメントの量も莫大に!世界で勝つためには、世界中を同一視野に入れて、素早く正しい判断をしないといけない。村嶋社長の瞬発力、決断力に注目です!