スミスの本棚 『ファッション評論家・ピーコさん』

指揮者・佐渡裕さんから

         「気の合う友人」だと紹介して頂きました。

 

ファッション評論家 ピーコさんです。

 

どうしても、私の中ではTVの辛口のイメージが強く、

正直、お会いするまでかなり緊張していました・・・

しかし、その期待を見事に裏切って下さったピーコさん!

周りへの気遣い、そして早口ですが(笑)言葉の端々から溢れ出る優しさ。

とっても 素敵な方です。

 

もちろん。

ファッションや芸術に関しては厳しい心眼をお持ちのピーコさんですが、

実は読書量も多く、「本」へのこだわりも人一倍なんです。

常時、本は数冊持ち歩いているそうで、

書店では、表紙や書き出しの数行の表現で

「買うべきかどうか分かる。」  と言います。

 

 

そんなピーコさんが、最近読んで感動したという一冊を

                          紹介して下さいました。

 

実は、この本。

出版されてからというもの、周りの評判も高く

私自身も「絶対読みたい!」と、切望していた一冊。

 

あまりに嬉しくて、うれしくて。

夢中で読み進めましたが、途中で「終わるのがもったいない」と

最後はペースを落とし、涙をこらえ(笑)ラストに突き進んだ・・

私もお薦めの一冊です。( ↓ )

 

  

【 楽園のカンヴァス 】     原田マハ 著 

 

 

アンリ・ルソーという画家の書いた作品といえば・・

 

ニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されている

表紙の絵 (↑) 『 夢 』 は有名ですよね。

 

他のどんな画家とも比べられない

独特の世界観があり、絵から匂いが漂ってきそうな

不思議な作品を多く残しています。

 

 

この本は、その『夢』をめぐる 「歴史美術ミステリー」。

 

もちろんフィクションですが、史実に基づいた話の展開

実在の人物や建物がとてもリアルに描かれているため、

いつの間にか、読者はグイグイと本の世界に引き込まれていくのです。

 

「 物語が終わってしまうのが惜しくて、2週間かけて読みました。

  日本、NY、パリ、スイス・・ スケールの大きな背景に負けないくらいの

  ストーリーテリングの巧みさ、美術の世界の裏側でうごめく

  生臭い人間の駆け引きなど、全てが面白い! 」 (ピーコさん)

 

読み終えた後、アンリ・ルソーの絵が観たくなり

美術館に足を運んだという ピーコさん。

まさに 絶賛の一冊です。

 

特に、ピーコさんと意見が一致したのは、

著者である「原田マハ」さんの、美術に対する知識の深さ。

そこから紡ぎだされる作品の説得力です。

原田さんご自身がキュレーター(美術・美術館の専門職)でもあり、

画家や作品へのあふれんばかりの深い愛情が、

小説全体を貫いています。

 

 

とにかく、面白い!

 

ゲストの方と、こんなにも(番組収録だということを忘れてしまいそうなまでに)

盛り上がったのは 初めてかもしれません。

やはり、本って素晴らしいですね。

人の心をギュッとつかんで動かす 大きな力を秘めています。

 

 

改めて、今回この本を手にする機会を与えて下さった

ピーコさんに 感謝です☆