このコーナー始まって以来 初めて 「マンガ」の登場です!
マンガと言えば・・・
幼い頃は 「ドラゴンボール」や「パタリロ」に夢中になり
最近では、「医龍」にはまりました。
今回のゲスト、キヤノン電子の酒巻社長がお薦めしてくれたマンガは・・
こちら。
『 日出処の天子 ( ひいづるところのてんし ) 』 山岸りょうこ 著
あの、聖徳太子の伝記ですが
私達が教科書で学んだ、いわゆる聖徳太子像とは 全く違います。
聖徳太子は、美少年で超能力者、さらに同性愛者として描かれます。
一種のオカルト的な、魔性の力を持つ聖徳太子が
日本の歴史を動かしてゆく・・・その非現実的な発想に
とても衝撃を受けました。
一族を巡る恨みや憎しみの中での、ドロドロとした展開。
愛を発端にした「因果応報」。
もともと、謎に包まれた存在(架空の人物では・・?)だと
言われていただけに、意外にも このストーリーはうまくはまっています。
しかし、物語の流れは史実に忠実。
歴史を学びながら、かつ、
想像力を働かせて、新しい解釈による物語を楽しめるのです。
さて。
このマンガをおもむろに棚から取り出す、酒巻社長。
この本棚。
実は、自身の社長室に作られた図書館の一部なんです。
社員は自由に出入りし、
好きな本を好きなだけ借りることができる・・ というシステム。
もちろん、全て社長が自腹で購入したもの。
ジャンルも多彩で、毎月どんどん増えていくそうです。
社内には、これより更に大きな規模の図書館もあります。
読書に ここまで力を入れる訳とは・・・
『 経験も知識も重要。
ただ、たくさん散らばっているだけではダメ。
それらを体系づけた形で頭に整理させることを可能にするのが 読書。
そうすると、知識から知恵になり、仕事の実践の場で役に立つ。 』
・・と、坂巻さん。
中でも 特に「マンガ」には非現実的な内容も多く、
想像力を伸ばしたり、発想を転換させるには最適だと言います。
いつも文字や数字を追いかけている技術者にとって、
感性に刺激を与えてやることも、大切な教育なのだと。
『 若手ビジネスマンよ、漫画を読みなさい。 』
最後に、静かにまとめて下さいました。