新型インフル感染地帯NY

新型インフルエンザの発生から一ヶ月
アメリカに、マスクをつける姿はどこにもない。


ぜーんぜん。



感染拡大 初期のころ、マイアミにいったのだが
飛行機は密室でしょ。


これはマスクを絶対せねばと思ったけど
だーれもしてない・・・・・。

でも。

なんかごほごほやってる人・・・いるじゃないいいいいい

もー。やだなー
マスクしましょうよ。


やっぱり、アメリカは感染地帯だし、こわいよね


そそくさと私がマスクをつけた瞬間・・・・・



おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ


まわりが仰天した。
この反応はすごかった。



ざわざわして、何度もみんなが私を見る。
3つ前の座席の人がわざわざ立ち上がって私を見る。
見ては、誰かとひそひそひそひそ・・・


私の隣のふとっちょおじさんなんてパニックである


あわてて
自分のかばんからマスクを取り出すと、反対側を向いたまま
飛行中、一度も私のほうを向かなかった。




そう、アメリカにはマスクの文化がない。
花粉が飛ぼうが、インフルエンザにかかろうが、絶対にしない。


かけるのは、医者に指示された、特殊な危険のある伝染病にかかった人。
つまり、マスクはこちらでは「恐怖」のアイコンなのである。




・・・・・あのお、予防でつけてるんです。予防。
感染してるわけじゃあありません。


おじさんに言おうかと思ったけれど、あまりに反応するので
ちょっと面白くなっちゃったよ。へへへへ



ちょっと咳してみようかな。ごほっ


日本人の小さないたずらである。



私一人のマスクにこれだけ反応するんだから
日本の航空業界が導入した客室乗務員のマスク姿なんて
わかっていてもアメリカ人には耐えがたい苦痛なんだろうね。



使わないもんだから、こちらのマスクは、全然進化しない。
こんな、工事現場のおじさんがつけてるような、へなちょこなものしかない。




かっこわるい。

したくない気持ちも十分わかる。




日本のマスクは高度だねー
うん、こういう商品開発は日本は凄いと思う。



でも、アメリカ人の誰もがいう。
「日本の様子見てると異様だよね、みんなマスクして、しかも毎日毎日、大々的に報道して、なんであんなに大騒ぎしてるの?」


ふむ。それは私もちょっと思う。


アメリカではすでに通常のインフルエンザという受け止め方
すっかりいつもとかわらぬ日々。
報道もいまや姿を消した。やってもフラッシュニュース扱いである。


感染がマンハッタンにもやってきて身近に迫ってきてるのは感じるが
でも

感染したとしても、早期に治療すれば
重症化するわけではない、ってことから、

アメリカ人にインタビューすると
なんでそんなことわざわざ聞くの?て顔をする。


手を洗ってれば大丈夫だよ。ほんとに全員そう応える。


そう、日米のこういうときの温度差は激しい。



だからそれを企画にすることにした
で取材したのが薬局。殺菌ソープが飛ぶように売れて入れるんだって。


わあ、凄いね、店舗の中に巨大な特設売り場が。

対応してくれたのはマネージャーのキャロル。

「今、人気なのはこの水がいらないハンドソープね。
私もお気に入りなの」


「え?水がいらないんですか?」


私が驚くと
キャロルは満足げに
棚の商品をあけて、手に泡をだして、実践してくれた。ね、泡がきえたでしょ。
水無しでどこでも殺菌できるから人気なのよ。

へえへえへえ

ちょっと気になるのは
あなた、その開けた商品をそのまま棚にもどしましたね?
開けたのに、そのまましゃあしゃあと、お売りになるおつもりですか・・・・・・?


これだからアメリカは油断ならない。
商品は買う前にしっかり確認せねばならない


で、これ、面白いから
リポートしよう!

「実際にこうやって泡が消えたら殺菌完了だということで・・・・・す・・・・・ね・・・?」

ディレクターの大長まりこに訴える。

「ねえねえ、これさあ、ぬるぬるしてるんだけど、ほんとに水で流さなくていいの?」

「でもさっき、水はいらないっていってましたよねえ」

「でもさあ、なんかさっぱり感がないんだけれど・・」


商品を見る。
使用方法をみてみよう

「手につけたら、その後、水でながしましょう。」



ぬおおおおおおおおおおおおおおおお。

水が必要って書いてありませんか?
洗い流すってかいてありませんか?



私の両手は、すでに乾いてきて
かさかさしてきましたからあああああああああああああああ。


「げっ。ありえない・・・・・・。やっぱりアメリカっていい加減ですよね・・・。」

おかげでこのリポートはぼつになった。


おとぼけキャロルはというと、お客さんが並んでいるのに
レジでコーヒー片手におしゃべり中。
仕事しませんか?


ああ、アメリカはほんとに、適当である

でもこんないい加減さが、アメリカの強みになるときもある


新型インフルエンザに萎縮していく日本に重ね合わせると
足して2で割ればちょうどいいのにって
思ったりする。