スミスの本棚 特別編 『脚本家・ジェームス三木さん』

スミスの本棚、特別編 

  

        脚本家の ジェームス三木さんがゲストです。

 

大河ドラマ 「独眼竜 政宗」 をはじめ、

映画や舞台、テレビドラマなど、数々の名作を生み出してきた巨匠。

 

「怖い人だったら どうしよう・・」 へっぴり腰での対面でしたが

にっこりと、包容力たっぷりの三木さんに ホッと。

やはり本物の大物は、瞬時に相手の目線に合わせて対峙できる人なのだ

と、改めて実感。

 

 

普段の読書も、常に

「 次の脚本のネタにならないか・・ 」 という視点で読んでしまうんだよ

という三木さん。

 

そんなジェームス三木さんが、最近読んだ本の中でも

「 ドラマのネタみたいなものが、ここにはいっぱい詰まってる 」

 

とっておきの一冊を、

あまりバラしたくないんだ・・と渋りながら(笑)お薦めして下さいました。

 

 

   【 病気の 日本近代史 】    秦 郁彦  著

 

政治史・軍事史の専門家である著者が、

一見 畑違いの「医学」の分野に挑戦した、一冊。

 

《 そんなバカな事があっていいのか!》 帯の言葉どおり

これまでの概念を覆すような内容。

病気を扱いながらも、専門書のような堅苦しさは一切ありません。

 

 

ページをめくってみると・・・

 

〇 黎明期の外科手術について

   ( 今では考えられない とんでもない手術方法・・)

 

〇 脚気論争と森鴎外

   ( 森鴎外を中心とする、白米VS麦飯 脚気の原因論争)

 

〇 伝染病との戦い

   ( 野口英世 黄熱病の病原体の誤認 )

 

〇 戦病の大量死とマラリア

   ( 戦死より、脚気・マラリアの戦病死の方が圧倒的に多かった事実 )

 

〇  肺ガンとタバコ

   ( 肺ガン死と喫煙率、実は反比例してる?)   

 

どれをとっても、衝撃的な内容で、

ドラマの脚本のヒントになる・・というのもうなずけます。

 

 

これは、全て実話。

過去の真剣な論争も、現代の感性で捉えると

                  少しピントがずれてしまう・・・

 

『 そのとき是とされていたものも、後に全く覆されているかもしれない。

  今、問題とされていることも、本当に正しい論争が行われているのか・・

  考えさせられますね。 』 (森本)

 

『 私達は皆、歴史の中を走っている中継ランナー。 

  先祖が残してくれた知識や習慣を受け取って、

  子孫にバトンを渡していかねばならない。

  今自分達が どんなバトンを渡そうとしているか考えると

  ゾっとするんですよ・・・ 』  (ジェームス三木さん)

 

国威発揚とか経済発展ばかりで、

将来の日本のあるべき姿とか、本当の人間の幸せとか

そういったことを 真剣に考える時なのでは。

 

・・・ そんな示唆をも与えてくれる一冊だと、三木さんは話します。

 

 

テレビ東京 新春ワイド時代劇

  『 白虎隊 ~ 敗れざる者たち 』 (1月2日 午後5時~ 一挙7時間放送)

 

ジェームス三木さんが脚本を手がけられたこちらも、

                   是非、ご覧になって下さい。

 

これまでにない白虎隊の描き方で、

          明日への希望を抱かせてくれます!