スミスの本棚 『クロスカンパニー・石川康晴さん』

インテリアデザイナー・片山正通さんからのご紹介

         

           アパレル企業 「クロスカンパニー」社長、石川康晴さん

宮崎あおいさんが歌うCMが印象的だった「アースミュージック&エコロジー」

『 見たことのない宮崎さんが見たい・・ 』 という石川社長の

発案で実現したそうです。

 

(失礼ながら)ベビーフェイスの第一印象とは対極的な

                    落ち着いた物腰と語り口。

 

23歳、手持ち資金300万円で起業し、

年商600億円の会社を築き上げた石川社長は、

落ち着きの中にも「変化とチャレンジ」を恐れない、強さを持っています。

 

今でこそ当たり前になってきた衣料品の「SPA」

(デザイン・製造・販売 全てを手がけるビジネスモデル)を

10年以上前に始め、赤字だった会社をV字回復に導きました。

 

そんな若き石川社長が、起業の1ヵ月前に出会い、

               その後の大きな指針となった本が こちら。

 

    【 商売心得帖 】     松下幸之助  著

 

「経営の神様」と呼ばれ、今なお多くの経営者に影響を与えている松下幸之助。

多くの著書がありますが、中でもこの本は

経営学のみならず、人生訓としても参考になる、

幸之助さんの温かい「人柄」や「人格」がにじみ出た 1冊です。

 

起業の1ヵ月前に書店で出会い、小一時間ほどの立ち読みで感化され、

以来、「バイブル」のような存在になっていると言います。

本との出会いって、本当に不思議なものですよね・・。

 

 

では、数多くの項目の中から、

        時代を経ても普遍である心得を、いくつかご紹介。

( 長い文章を、私自身で短くまとめてみました )

 

 

〇 商売の基本姿勢は、『朝に発意、昼は実行、夕べに反省』

          日々この繰り返しで、常に反省しつつ歩むことが大切

 

〇 業界全体が共倒れしない為には、「共存共栄の為の競争」が大事。  

  対立しつつも「調和と強調」の精神を忘れてはならない。

 

〇 販売を成功させる基本は、客に喜んでもらうための「誠心誠意」。

  仕事に対する熱心さ・努力から生まれてくるもの。

 

〇 業界全体の信用を高めることが肝要。

  業界全体が世の中から頼りにされることが、あるべき姿である。

 

〇 不景気こそ、発展の千載一遇の好機。

  (こんな時こそ、自分の実力がものを言う)

 

〇 商売は、考え方1つ、やり方つでどうにでもなる。

   今、何をなすべきか・・寝てもさめても考えねばならない。

 

〇 自己の立場のみを考えてはなりません。

  生産者、販売店、メーカー、消費者・・

  お互いに「社会が発展するためにはどうすべきか」考えることが大事。

次に、人材育成に関しての項目です。

 

〇 なるべく部下の長所を見るように。

  欠点があればそれを正すよう心がける。

  (長所7 : 短所3 の割合で見ること)

 

〇 「正しい価値判断」のできる人を養成する。

  (正しい価値判断を押し付けることはできないので、

   それが大切であるという意識が養われればOK)

 

〇 他人の意見も取り入れ、自らと照らし合わせ、

  より良き考えを培養させていくことが大切。

 

 

『 特に、IT社会に生まれた起業家の方には偉人から学んで欲しい。

  ただ、今の時代に合っていない古いケーススタディーの内容も

  含まれているので、上手に活用して自分の中に取り入れて欲しい。』

                                (石川社長)

 

普遍的な思想や哲学は、様々なリーダーに通用するもの。

松下幸之助さんの教えは、これからも語り継がれていきます・・