スミスの本棚 『書家・紫舟さん』

三越伊勢丹HD社長・大西洋さん からのご紹介。

 

                     書家の 紫舟さんです。

 

《書家》  なんとも魅力的で素敵な響きです。

 

紫舟さんの第一印象は・・・知的で高貴。

それだけではなく、神様は類稀なる「書」の才能も与えてしまったんですね。

しかし、、その近寄りがたい美しさとは対照的に、

本当に気さくで優しくて、まさに「頼れる姉御」でもある紫舟さん。 

 

日本の伝統的な「書」が、彼女の活躍によって再び注目され、

今、世界中に広がっています。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」」の文字は、多くの人の記憶に残り

改めて「書」の存在感、魅力を見せつけました。

 

紫舟さんの書は、

           意志や感情を吹き込まれたように 生き生きとしています。

 

大学卒業後、一度はOLとして企業に就職しましたが、

「自分の生き方を探したい・・」 と辞職、

そこでじっくりと、自分と向き合いました。

背負いすぎていた様々なものを降ろしていった結果、

最後に、お腹の奥底に「書家」という言葉を見つけることができたそうです。

 

そんな紫舟さんが 『書の表現力の無限の力を教えてもらった』

とお薦めして下さったのが、こちら。

 

【 一日一書 】           石川九陽 著

 

 

書家の石川九揚さんが、新聞に連載していた「一日一書」。

365日、毎日一文字とその解説が、日めくり風に掲載されます。

 

紹介される「書」は、書道史に残るような 有名な方の手書きのもの。

ただ、いわゆるお手本の「書」とは違います。

一つ一つが、感情や性格を映し出すような生き生きとした表情で、

眺めているだけでも 『ほっこリ』 した気持ちになります。

 

 

番組でご紹介できなかった、印象的な漢字を いくつかご紹介します。

              (本に掲載された文字が載せられなくてすみません!)

 

 

1月29日 【 吉 】

       → 口(さい)という祝詞を入れた器の上に聖器を載せて 

          これを守る形。神の言葉が守られること、それが

          大吉・小吉の「吉」。

 

5月18日 【 義 】

       → 犠牲として神に捧げる「羊」と、これを切るのこぎり「我」

          の合体した文字。「義」には悲劇がつきまとう。         

          今日(5月18日)は「伏見義民祭」 奉行の悪政に対し

          町人らが直訴。町人は犠牲となり獄死した。

 

 

文字の成り立ち(他にも様々な見解があるそうです)が興味深く、

漢字との向き合い方が変わってしまいそうな、インパクトですよね。

 

『 決められた書のルールの中で表現してきたので、

  これも許されるんだ・・ と心を解放して楽にしてくれた本。』 (紫舟さん)

 

漢字は、3000年の歴史の中で、時を経ても

決して簡素化・合理化されることなく

受け継がれ、使われ続けている、貴重な言葉。

 

『 だからこそ、そんな素晴らしい言語を今後も残していく使命・役割が 

  書家にはある。』 (紫舟さん)

 

 

この本は、ビジネスマンにも お薦めです。

もの作りや発想することを仕事にされている方には、

きっと、ものの見方や 発想のヒントになる部分がたくさんあると思います。

 

 

これから、紫舟さんは 世界に漕ぎ出していきます。

 

日本の伝統文化 「書」の魅力を 世界中の人に伝える為に。

そして、「漢字」という素晴らしい言語について

私たち日本人に もっと意識を向けてもらうために・・・。