スミスの本棚 アネックス  『 太田光 (爆笑問題) 』

今回のアネックスは、

爆笑問題の太田さんとの 真面目な「本談議」。

 

 

WBS×太田さん、

何とも斬新でした・・・

と、放送後  多く方に声をかけられました。

 

太田さんはかなりの読書家。

今回のインタビューでも、本に関して教えて頂くことばかりでした。

 

 

そんな太田さんが、

満を持して出版し、大ヒットしているのが

『 マボロシの鳥 』

これまでに数多くの著書を手がけてきましたが、

これは、初めての短編小説。

 

 

 

 

戦争、沖縄問題、差別など・・

大きな問題に対する太田さんの思いを、

物語というオブラートに包んで表現しています。

 

「 普段、直球でバンバン喋り過ぎてるのって、あんまり芸が無いなって。

  だから、ちょっと丸めて曲げて、表現してみた。」

 

と言いますが。

その主張を何とか読み取ろう! と 

探りながら読んでしまうから(?)でしょうか。

私には、とてもストレートに伝わってきました。

 

しかも、繊細で優しい太田さんのが随所にはみ出しています(笑)

人間の根源的な部分への尊敬、

こんな世の中でも、遠くにわずかに光っている希望というものに

焦点を当ててくれたり・・・

「どうしようもない世界だけど、頑張って生きてみるか。」 

じんわり心温まる、後味の良い素敵な本でした。

 

 

 

 

まさか、こんな顔をしていたとは

つゆ知らず・・・

 

今でこそ、人に爆笑を与える太田さんですが、

人生の中で一番本を読んでいたという「高校時代」は、

いわゆる「引きこもり少年」だったそうです。

 

友達がいない。

喋る相手もいない。

寂しいから本に逃げ込む・・・完全に現実逃避。

とにかく空いている時間は、ずーっと一日中、本を読んでいたそうです。

 

まずは「島崎藤村」にはまり、全ての作品を読破。

藤村、ゆかりの地を旅して周るほどのファンだったとか。

その後「太宰治」の本に出会い

「文学とは、こうやって人を楽しませるものなんだ!」

そのアクロバティックな文章に、衝撃を受けたそうです。

 

特に影響を受けた本として

「右大臣実朝」  「新ハムレット」  「お伽草子」

などをあげてくれました。

 

芸人や司会業、ラジオ、TV・・ 

色々やっている中でも、基本的な考え方の土台は

「本」によって作られたと言います。

その柔軟な発想力、思考の深め方、

独自のモノの見方や切り口も

「引きこもり読書」時代に培われたものなのでしょうか。

 

 

Q 読書は、ご自身の生き方に影響を与えていますか?

 

『 芸術や文学の世界って、本当にダメ人間なんだけど、

  こと「その道」に関しては面白い・・みたいな人間が生き残る。 』 

 

『 世界中で起きている問題に対して、常に関わっていたい。

  皆が職業の枠を超えて、ぐちゃぐちゃになって

  世の中に参加している方が面白いよね。 』

 

本そのものだけでなく、作者の生き方を含め 

全てが、今の太田さんの原点になっているようです。

 

 

次回作は、「エロい写真集!」 ・・真面目な顔で話していましたが、

ぜひ、長編の本格小説にも挑戦して欲しいです。

もっともっと、太田さんの心の声を聞いてみたいな、と。