森羅万象 ~ともこ日記③~

❀ お久しぶりです ❀

 

2015年が、また駆け足で過ぎていきますね。

 

この1か月、個人的にも目まぐるしい時間でしたが

最も日本を震わせたニュースが

『イスラム国による日本人殺害事件』 です。

 

ニュースを伝えていても、打ち合わせをしていても

家に居ても、ずっと胸に引っかかり、苦しくて辛い日々でした。

もしかすると、今でも現実を受け入れられていないのかもしれません。

 

どうしてこのような事態が起こってしまったのか?

さかのぼれば、オスマン帝国がイギリスやフランスに敗れた

第一次世界大戦の頃から・・・

あまりにも長い歴史の中に存在するもので、

戦争・国家・宗教・民族など、難しい問題が複雑に絡み合い

頭がパンクしそうです。

 

 

今日は、その中でもこのニュースを伝えながら

何度も自分に問いかけていた疑問について、少しだけ書いてみたいと思います。

 

 

 

✐ 戦場のジャーナリストの責任について ✐

 

戦地に赴いて危険な目に合うジャーナリストは

やはり「自己責任」なのでしょうか。

後藤さんは「自分の責任です」という言葉をビデオに残していました。

ただ、紛争地で何が起こっているのか、という真実。

そこで傷ついている人々の現状などは

世の中に伝えられないままでいいのでしょうか?

何が原因でこの紛争が起こり、そこに住む人々はどういう感情を

抱いているのか・・・その現実を把握できない限り、問題は解決されず、

また同じ悲惨な紛争が繰り返される。

彼らは、とても大切な役割を果たしています。

 

ただ一方で、「命」は一人の問題ではないという

想像力も必要なのかもしれません。

残される家族や友人の、その後の苦悩について。

国民を巻きこんで起こるであろう様々な混乱・・・

「自己責任では済まされない」 という声が出てくることも

いたしかたないのかもしれません。

『生きて帰ってくる』 

それが紛争地に赴くジャーナリストの一番の使命なのだと。 

ただ。

そんな議論は重々承知の上で、後藤さんは覚悟を決めて

危険な場所に赴いていったのでしょう。

 

 

 

✐ 人質の身代金は払うべきなのか ✐

 

この問いに対する答えが、まだ見つかりません。

アメリカやイギリスは身代金を支払わず、人質は殺害されています。

一方ヨーロッパの中には身代金を払い(国としては認めていません)

人質が解放されている例もあります。

今回まず思ったのは、 

「日本国民の生命を守る為に身代金で交渉すべきなのでは。」 

ただ、この誘拐による身代金が、イスラム国の経済的自立を支える

大きな資金源になっているのも事実。

身代金の収入が、更なるテロ行為の爆弾の資金に・・

1人の命を救ったそのお金によって、もっと多くの無辜の民の命を奪うことに

なるかもしれないのです。

 

一方で、もしも自分の家族が人質に取られたら?

まさに『人の命は地球より重い』と、政府に対して

必死で身代金での交渉をお願いするかもしれません。

ただ殺されるのを待つだけ というのは、あまりに残酷です。

 

客観的に、大きな文脈の中で物事を冷静に捉えることが大切だと・・

頭では分かっていても、人間には感情があり

判断の物差しが定まりません。

どちらが正しいのか。

 

 

 

長くなってしまいましたが、この2つの問題以外にも

今回の事件では、日本としても、そして一人ひとりにおいても

向き合わなければならない課題が数多く残されました。

 

 

物事には「いい面、悪い面」必ずあるのだと信じてきました。

今回の一連の事件でも、「善」を探そうとしてきました。

怒りや復讐心からは何も生まれない、イスラム国という存在が

これだけ世界を震撼させたことで、皆が目を覚ましてくれるかな。

そして、『互いを認める大切さ』を、子供の頃から

しっかり教育していける環境を、世界中で整えていくこと。

夢のような話かもしれませんが・・・

今を、そんな転換期にしていくべきなのではと感じています。

尊い2人の命の犠牲を、これからに生かすためにも。