原発事故から5年 1Fの現状

皆さん、お久しぶりです☆


間もなく、東日本大震災から5年を迎えますね。

毎日が辛いことの積み重ねで生活されてきた方も
沢山いらっしゃると思います。
被災地では、復興が進んでいる場所、時が止まったままの場所
様々ですが、被災地の復興は、皆で考えていかなければならない問題です。


先日、福島第一原発の中に入り取材をすることができました。


今の福島第一原発(通称1F=いちえふ)の姿について報告したいと思います。



事故後、廃炉作業の拠点となっている『Jヴィレッジ』から車で40分。
1Fには、今も毎日約7000人の作業員が出入りしています。


大型クレーンが立ち並ぶ1Fの姿が近づくにつれて、手に汗がじわり・・
やはり緊張が高まります。

各メディアに1人、東電の方が付いてくれます(↓)

バスを降りて、恐る恐る深呼吸・・


敷地内でも、このように普通の服装のまま(手袋とマスク、靴カバー着用)
歩くことができる場所が多いというのは意外でした。

この5年間で、放射線量が低下していることが わかる事実です。


敷地内は、がれき等は撤去され、きちんと整備されている印象。
胸にぶら下げた線量計の値も、それほど高くありません。


そして私たちは、去年出来たばかりの「大型休憩所」に移動。

現場から不満の上がっていた「食事」に関して、大きな改善です。


近くの給食センターから、毎日温かい食事が届けられます。

一律380円。  日替わり定食、丼、カレーなど自由に選べます。

私はA定食をチョイス。  
肉じゃが、魚の揚げ物、卵焼きなど・・食材も地元のものを使っています。
(ここだけの話。テレビ東京の社食より美味しかったです☆)

作業員の方たちは、笑顔で会話も弾んでいました。
辛い作業の中、ゆったりと食事を楽しめる時間の大切さを実感しました。

さて。
いよいよ1Fの中心部へ移動です。
免震重要棟。 ここで重装備の防護服に着替え、原発の心臓部へ向かいます。


ここでは厳格なルールに従うよう、厳しくチェックされる中での着替えです。

下着のようなもの、手袋3枚、靴下2枚、頭のカバー、マスクも。
全て、着用の手順も厳しく決まっていて、
着替えだけで30分以上はかかったような。
とにかく外気に触れないよう、徹底しています。
今回私たちは半面マスクでしたが、息をするのも少し辛い・・
作業員の方の全面マスクなんて、夏の作業時は本当につらいのだろう。

「ご安全に!」 と元気な作業員の言葉に送り出され、
いざ、出発。


まず目に付くのは 「汚染水のタンク群」

いまだ、燃料を冷やした水と建屋に流入した地下水が混ざり、
1日約400トンもの汚染水が発生しています。

遮水壁や地下水バイパスなどで取り除く努力はしています。
しかし、増え続ける汚染水に対し、根本的な対策は打てないまま、
ただただ タンクだけが増えていく・・
先の見えない状況です。


そしてバスは、原子炉建屋から100メートルほどの高台へ。


ここでは下車を許されました。

水素爆発で大破した原子炉建屋、爪痕が未だ残ります。
5年経った今も、その場所だけ 
時が止まっているかのように感じました。

一歩一歩、前に進むたびに、線量計の値は上昇。
高いところで、 160~180 マイクロシーベルト/h 。


外から見ると、静かな建屋。

もう このまま朽ち果てるのか・・と感じてしまうほどの静けさですが、
実は内部は、当時の状況とほとんど変わっていないのです。


1~3号機は、燃料が中に残ったまま。
放射線量が高いため、容易に近づくこともできず、
原子炉内の実態さえ つかめていない状況です。


これは、地震と津波で壊れた鉄骨がむき出しになっている3号機の姿。

破壊の凄まじさを物語っています。

今は、使用済み燃料の取り出しに向けて
建物の上部の除染や調査をしています。


ただ、やっかいなのは 『デブリ』 と呼ばれる、溶け落ちた燃料。

溶けて固まった燃料は どんな状態かもわからず、
取り出す方法さえも決まっていないのです。

廃炉には、この先30年~40年かかると言われていますが
課題は多く、道のりは長いと感じます。


『 燃料デブリをどのように取り出して、
  原子炉をいかなる方法で解体するのか。

  そもそも放射線量が高すぎて人が立ち入れないため
  ロボットなどの技術開発に頼らざるを得ない? 』


こうした疑問を 福島第一原発の小野所長にぶつけてみました。

詳しくは3月11日の 「NEWS アンサー」でお伝えできると思いますが
一番印象に残ったのは

『 山に例えれば、1合目はなんとか超えられた、という感じ 』 (小野所長)
 
まだまだ1合目なんですね。


なぜ事故は起きてしまったのか?
リスクに対する想像力が欠けていたからなんですよね。


代償は大きすぎました。


ただ、現場の作業員の方達は必死に頑張って下さっています。


私達も、関心を持ち続けていくことが大切ですし、
今度の番組の放送が その手助けになれば・・と思っています。


3月11日(金) 16:52~ 『NEWSアンサー』
通常より番組の時間を拡大してお伝えします!