本好きと言いながら、本について何も語っていなかったのでたまには。
色んなジャンルの本が好きですが、ちょっと自分のなかでハードルを感じてきたのが
著者が外国人の場合。
いかにも「訳しました~」というあの感じが苦手で、あまり手をつけていませんでした。
恐らく「原作に忠実でなければならない部分とそうでない部分」との葛藤とがあって、
翻訳家もそういう点に苦労されているのでしょう。
でも、ずっと挫折してきた「罪と罰」を読破出来たのも新訳(亀山氏のもの)だったので、
これは!ということでずっと挑戦したかったこの本にもすんなり入れました。
それが、これ。
超訳「ニーチェの言葉」:書店で山積みになってます
どんなに難解なものでも理解出来るほどの理解力を持ち合わせていないのに
どうも「原作イズム」のようなものが自分の中にあって、
読みやすくしたものを読んでいる自分がイヤだったんですよね。
でも、罪と罰も新訳は素晴らしかったし、このニーチェの言葉もそうですが、
これまでの自分に言ってあげたいです。
「訳のスタイルをどうこう言わずに読んでみなよ」と。
人生でこの本に出会ってよかったと思える本は、そう多くないので
(…と思ったけれど、あげようとすると意外にある気もするわ)
この本との出逢いにも感謝感激です。
あちこちの書評欄でも取り上げられてますし、既にお読みになった方も
多いかと思いますが、何度読んでもとっても深くて頷ける素晴らしい本です。
もしまだでしたらオススメです。
さあ、次は何を読もうかな。