マリコのまーけっとゼミナール~想定為替レート~

今回の用語はこちら!

 

 

「想定為替レート」

 

 

輸出入を行う企業などが、収益の見通しや、事業計画を決定する際に、あらかじめ決めておく為替レートのことです。

 

マリコの疑問その1

「なぜ、想定為替レートが注目されるの?」

想定為替レートと、実際の為替とのズレが広がると、企業の収益に大きな影響が出るからです。

想定為替レートと、実際の為替レートにどれだけの差があるのか見比べれば、企業収益への影響も予測できます。

 

お目付け役から一言!

「想定為替レートは、通期で一回だけではなく、企業の業績発表ごと(四半期ごと)に出るので注目!」

 

輸出入を行う企業は為替の影響を大きく受けます。

輸出企業は円安になれば収益が上向きますが、円高になってしまうと大変です。

そこで、企業はこんなことをしてリスク回避をしています。

~為替予約~

特定の外貨を将来のあらかじめ決めた時期に、あらかじめ決めた価格で受け渡すことを、現時点において取り決める契約。

 

例えば!

 

アメリカでの自動車販売が好調な自動車メーカーSASAKI。

為替の影響で損をしたくないですよね。

そこで、銀行に為替予約をします。

今が1ドル80円として、3か月後はいくらで取引をするかSASAKIは決めます。

(SASAKIは、3か月後も、1ドル80円に決めたとしましょう)

これにより、3か月後の決済時に、為替がどうなっていても、1ドル80円で為替取引をする契約を銀行と結びます。

 

☆3か月後☆

 

車は売れに売れ、アメリカで100万ドルの利益が出ました。

しかし、為替相場が1ドル70円になっていました。

SASAKIの利益は、為替予約をしていなければ7000万円ですが、1ドル80円の為替予約をしていた為、8000万円の利益!

(つまり、1000万円の損を回避できました!)

 

このように、企業は決済時の為替状況を見据えて、為替予約を行うことで、急激な為替変動の影響を防いでいるんです。

 

お目付け役からの一言!

「為替予約にも欠点はあります。

①為替予約は、銀行との間で取り決めるため、自由に決められるわけではない。

②為替予約を行うことで、リスクは軽減できるが、円安に振れた時に利益が手元に残らないことになる。

③予約期間は長くても、およそ3か月先くらいまで。」