NYで結婚の準備をすると

今、日本で思い出せば出すほど、アメリカ人はドライだとつくづく思う。
ひじょーに合理的である


 

NYで結婚式をあげようと言う話になったときのこと。

 

アメリカ育ちの旦那はいった


 

「お~いやだよ、いやだ。日本みたいな堅苦しいやつじゃなく、僕はアメリカ式でやりたいからね」


 

ものすごい自己主張である
まあ、そこまでこだわるならどーぞどーぞ。

 

 

せっかくアメリカにいるのだ。
アメリカ式で結婚するのも、思い出になる

で、

 

 

「ウェディング レジスターをきめないとね」


 

 

・ ・・・・・・・・・・・・・

は?
何ですかそれ。


 

「だから友人に結婚式のお祝いをもらうでしょ。そのラインアップ」

 

は?
ラインナップ?
こちらが欲しいものを指定するの?


 

「そうだよ、自分たちが欲しいものを百貨店で選んで登録しておくと、専用のサイトにアップされて、みんなその中から選んで送ってくれるんだ」

 

 

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお


 

 

これをくれと、つきつけるの?
こっちから要求するの?

な、なんて ずーずーしい。


 

日本はご祝儀っていって、お金を包んでもらうもんだよ。


すると奴は
顔をしかめて首を振った。

 

 

「おうおう、いやだ いやだ。現金のほうがよっぽど生々しい。」


 

いや、ちょっと、
これをくれって、リストを送りつける方が、なまなましいでしょう。あーた。


 

「アメリカではこれがふつーですよっ
これがほしいものですって具体的にリストを出せば、むこうは楽だし僕らも嬉しいでしょ」


 

そ、そりゃあそうだが
そこには、おくゆかしさとか、謙虚さとか、伝統っつーものがなにも無い。
私は日本人である


 

じたばた暴れる私の首ねっこをつかみ
奴が連れて行ったのは、アメリカ最大の面積を誇る百貨店「Macys」


 

その7階に

うひゃああああああああああああああ
レジスター用のフロアーがあるではないですかあああ


広いっ
な、なるほど、これを見ると、アメリカではこのスタイルが定番な事がよくわかる。


 

ここで欲しいものをピックアップしてっ
ほらっ

 

なにが必要かな?
お皿6枚くらいに、グラス、ティーカップだろ?
それにフライパンとか
バスタオルは8枚くらい必要だな

 

 

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお


 

やる気まんまんである

まちなさいっ
私にも選ぶ権利がある


 

そのお皿やだっ

だったらこっちのレノックスのお皿(有名なんですよアメリカで)がいい

それに
そのグラスだったらティファニーのほうがいいっ


 

・・・・・・・・いかん。奴のペースである。
大和魂は、3年もNYにいると薄れてくるもんである


 

式にきてくれる友人の数と大体の金額の目安をつけて
リストをつくっていくのだ

 

すごいねー

 

これが
サイトにアップされ、僕たちの名前で検索すると、ラインナップがでてくるんだよ


 

へえへえへえ。


 

たとえば、タオル2枚にグラス2つで大体5000円、とか
ティファニーのワイングラス5つで1万円くらいとか

人によって好きな金額で送ることができる。
しかもサイトの個数にしっかり反映されるんだな。


 

な、なるほどっ
すごーい。

なんて先進的なんだろう。かんどーだ。

 

 

そういえば
アメリカ人の友人から誕生日のプレゼントが届いたときのこと。

 

わーい。私の大好きなロクシタン(化粧水)のフルセットだー!!!


ふと中をみると

 

あれ?レシートが入ってる・・・・・。120ドル・・・。
これまた、なまなましい・・。間違えちゃったのかな?

 

 

「あ〜それはね。」


また旦那が割り込んできた


 

もし気に入らなかったら、そのレシートを使って
払い戻しして、別の商品をかってくださいってことだよ

 

ぬおおおおおおおおおおおおおおお

 

返品ですか?
それってひどいじゃん

 

せっかく選んでくれたのに
買い替えるの?


「でも、気に入らない物だった場合、好きなものに変えてもらってちゃんと使ってもらったほうが、送ったほうもうれしいでしょう」

 

でたああああああああ

アメリカの合理主義

 

そ、それって
心が痛まないの?

 

「なんで?」

 

えー相手に悪いじゃない

 

「そう思う方がおかしいよ。送った方は喜んでもらいたいんだから」

違うよ、プレゼントって選んでくれたその時間がありがたいっていうかさ」


 

「えっでも、結局使わなかったら意味ないでしょ。結局お金の無駄じゃない」


・・・・・
明らかに劣勢である

奴の言ってる事のほうが実は理にかなっている

 

でも理にかなうのと、「心」を受け取る大和の文化はあきらかに違う。
この辺って、大きな違いである


 

で、結局、ここはアメリカ、この文化を受け入れて、、
チクッと心が痛んだものの、自分の好きな商品に変更し、しっかりありがたく使い切ったのである


そんなこんなで
合理主義

私もいつしかアメリカ式に感化され


否定しながらも、ウェディングレジスターを活用し、どんどんお祝いが届けられ
家の中はダンボールで埋もれたのだった。