飛行機の大冒険

大冒険である

シカゴへの出張。
番組が終わってから一人で向かうことになった。

いつも誰かが一緒なだけに、ちょっとドキドキである。


空港まで車を飛ばしてさあチェックイン。
最近はE−チケットでセルフ・チェックが主流・・・はずなのだが
あれ?なんかうまくいかない。



「すいません、手伝ってもらえますか?」


カウンターの女性にいうと



「もちろんよ」とにっこり、そして笑顔でいった。

「ああ、2時間のディレイ(遅れ)だわ」



ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


2時間?
だって、シカゴまでは1時間50分だよ
待ってる間に、着いちゃうではないかっ



しかもなぜあなたはそんなにさらりと言ってのけるのか
もう少し、申し訳なさそうに言ってくれないものか。


「どうする?他の便にかえる?」


そんな友達みたいなノリであっさり聞かれても・・ううむ。ううむ。
返答に迷っている間に、彼女はどっかに行ってしまった。



まだ・・・・手続きは途中である
私はあなた方にとって大切なお客ではないのかっ (エコノミーだけどさ)
サービス業のなんたるかを皆さん、ご存知ですか?


飛行機に関しては
我ら日本人には信じがたい現実がアメリカにはある。


時間通り飛ぶことなんて
25%くらいの確率でしかなく(私の場合は。)
遅延にまつわる話題は事欠かない。



去年ギリシャに行ったときのこと。

JFK空港で5時間待たされ
機内で待つこと1時間。
いつしか疲れて爆睡してしまった。


目覚めて
窓の外を見ると・・・・
ああ、空港?着いたんだあ ギリシャ・・・。

伸びをした瞬間
気がついた



ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお



まだJFKでしたかああああああああああああ!!!!!!!


結局、機内に通算4時間閉じ込められ、9時間の遅延。
ギリシャで予定していた観光はひとつ吹っ飛んだ。エーゲ海 065.jpg




・・・・・しかしひとりで2時間待つのもやるせない
M姉に電話して愚痴った 「2時間のディレイですよお」


「えっほんと?大丈夫? 私も前、やられたけど、ひどいよねえ。
アメリカは時間通りいくと思ったら大間違いだよね。ひどいひどい。」


そうそう、そうなんですよ。

人間、同調してもらうと、心が落ち着くものである。
あ~すっきりした。



遅延の理由も様々ある。
今回はシカゴの天候不順。

でも、アメリカの超過密な空港のスケジュールも批判の的だ。
滑走路で飛行機の大渋滞をよく目にする。


また、ある知人の場合。
「パイロットが来ないっていうんだよ」

はあ。

「アメリカは組合が強くてね、パイロットが規定の飛行時間を越えたっていって帰っちゃったらしい」

はあ?

「いま、飛べるパイロット探してるってアナウンスしてたよ」


ひいいいいいい。
そんな理由がまかり通るんですかっ


広大なアメリカ
人はみな電車みたいに飛行機を利用する。

慣れてるのかどうなのか
案外、アメリカ人は遅延におおらかだ。エーゲ海 173.jpg




あ~ひまだ。ひま

仕方が無い
この際、ウェディング雑誌でも買ってみるか

座って読んでいると
隣に座った、でっぷりした白人のおばさまがうれしそうに声をかけてきた。

「結婚の予定があるの?」

「いやいや時間つぶしで読んでるだけです」


「私は、3回したのよ。ほほほほほほ」


・\t・・・・・さて、どう反応するべきか。思わず言った
「エキサイティングな人生ですねえ」



アナウンサーは、仕事柄、場つなぎはうまい。
つたない英語とはいえ、大分私もこなれてきた。


が、このおば様
その瞬間スイッチが入ってしまった
話す話す話す話す。



子供が4人いて
孫が 数十人(聞き取れなかった)
最初の旦那は、軍隊で(海兵隊?)
浮気をして、いなくなっちゃった。

とかなんとか。


アメリカの人って本当に気さく。このフレンドリーさは好きだけど



でも英会話の集中力は、20分が限度
途中で、私の許容量を超えた。
その後の会話はあまり覚えていない。


結局3時間待たされて
シカゴに着いたのは夜中の12時。



帰りの飛行機ももちろん
「ON TIME」と表示されながら、1時間ほど飛ぶのは遅れた。



アメリカで飛行機を利用するときは
ゆるいスケジュールに、大きな心が必要だ。


こんな「無駄」がありながら世界の超大国であり続けるアメリカは
ある意味すごいのだが
「無駄」があるからこそ、また、アメリカたるのだろうか。

日本って、なんとなくもう「無駄」がない気がする。