好きなときに入れません

ゲストに会いに近くのビルへ。

マンハッタンのビルってほんとに高い


オフィス街を歩くと
空がとても狭くなっていく。

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これがNYの空だ



100年に一度の金融クラッシュの中にあっても
いろんな国のいろんな顔の人たちが今日も
せわしなく歩いている。



おっと
このビルだっ。
回転扉をぬけると



「どこに行く」

すぐにガードマンに呼び止められた。

「知り合いのところですが」

「荷物チェックが必要だ」

はあああああ?荷物チェック?
急いでいるんですっ。用事はすぐ終わるんですっ。


「そこに置きなさい。」


うおおおお
今、あごで、指しましたか?
しかもなんてぶっきらぼうに。


怒られたみたいで、本当にいやな気分になるのだが
NYの警備は厳しい。
特に金融機関が多く入るビルなぞは、X線による手荷物検査を要求するところが多い。
ドーベルマンがいた銀行もあった。



ここでは建物の中にはいるのに相当な時間を要するのだ。


さて、受付だ。



どこの誰に面会?
予約は入れてるのか?


「いれてます
××銀行の鈴木さんに12時から」

ここの女性も愛想がない。
日本の受付の人たちが礼儀やマナーという点でいかに教育されているか、しみじみ感じますよ。


さらに
目の前のあなたは、今、私の名前を打ち込みながら
スターバックス、飲んでいませんかあああああああああ?!

・・・・・クリームの泡が付いてますよ、口紅に。




「ID見せて」


はいはいはい


「下がって」

は?


「3歩下がってって言ってるでしょ」



ああ、はいはいはい


カメラをみて。


はいっ

カシャ。

写真つきの入館証である
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(これはNY証券取引所の入館証。
油断して大笑いした瞬間を撮られてしまった。)




これでようやく、入館が許される。
昼時は来客が多いから、結局20分かかってしまった。




「でもね、変なとこでいい加減なんだよ、
この間、ガス漏れ事故の現場で、期限が切れてる記者証を見せたら、中に入れてくれたし。」


あきれて話すと
スタッフさっちゃんが笑って言った。



「結局あまり見ていないんですよ、
写真をみてもアジア人って案外見分けが付かないみたいですしね。
私の証明書みせたって、あっこさん、入れますよ。きっと。」




・・・・・・・厳しいのか、脇が甘いのか。


ある日、銀行の扉を押すと・・10月 007.jpg



あれ?

開かない。
どうして?

ふんっうりゃっ

だめだ、あかない


あっそうだった
ATMに入るには
自分の銀行カードを、このカード認証機に通さないと
扉が開かないようになってるのだった。10月 008.jpg


つまり顧客じゃないと中に入れないってことです
犯罪の多いアメリカならではのシステムだけれど、いいアイデアだ。


ところがだっ。

この間、夜遅くお金を下ろそうと
誰もいないATMにはいった

入った瞬間、

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお



私の背後に、黒人の浮浪者が寝てるではないかああああああ


きゃあきゃあ。
これは怖い
これはかなり怖い


きっと誰かがあけてときに
するっと入り込んだに違いない
それを放置していいのか?


腰を抜かしそうになったが
こらえて、静かに出ていった。



アメリカはたしかに強い国だ
だけど必死で強いふりをしているようにもみえる。


目を凝らすと、ゆるさはあちこちに見え隠れする。



平時の時は「大らか」で済まされることも
騒乱の時には、「ゆがみ」となり、思わぬ事態を招く。


この国をまとめるのは大変なことだ。

まもなく世紀の大統領選挙が始まる。