エコノミック・サバイバー

「エコノミック・サバイバー」

何かの映画のタイトルのようだが
これ、連日アメリカのメディアが伝えている言葉。

未曾有のこの経済危機を生き延びられるのか、
どのテレビも、もう、この話題でもちきりだ

この世が一変している。


たった半年で。


「最近は、外食をやめて自炊をしているわ」

「服もジュエリーも買わない。髪の毛切るのだって自分でやってるわ。」

そんな声ばかり。



景気悪化の中、同期の親友がNYに来てくれたっ

SEX&THE CITY(映画の方ね)の舞台になった人気のレストランに行きたいというのでだめもとで電話で予約を入れてみたら


「ん~OKよ。何時がいいの?ん~7時ね、ナイスタイムよ。待ってるわあ」


ぬおおおおおおお。

すんなりOK。
ありえないっ。
今までなら、1ヶ月前でもだめ。けんもほろろの対応だった。

しかもこれまでだったら絶対に取れない席。初めて座ったよ。この場所。




「あっこ!!!すごーい。この席に座れるなんて~」
って、二人は素直に喜んでくれたが


おかしい・・・・・・・・・・・・絶対に。客がきていない。


私が来た2年半前は空前の好況。
株価は最高値を更新し続けていて、凄い国だとおもったものだ。
(最初のブログを読んでみてね)


実体験でわかる、これまでとの不気味なまでの違い。



そんなこんなで、お財布にも、体にも優しいお弁当つくりを復活した



最近、お弁当作りはアメリカ人の中にも広がっているんだよ。
だって、絶対、安くあがるもん。うん。


ある日
ご飯に、納豆を持ってった。
好きなのよねー納豆。

で、自分のデスクで
納豆を練り練りしていたら、

隣の隣に座っている
コーディネーターのデイビッドが、にわかに動き出した

机の下を必死でのぞいて

「おっおっ。動物の死骸の臭いがする。どっかでねずみかなにかが死んでるにちがいない」

必死の形相だ。

えっ?
動物の死骸・・・・?

うっそーそんな臭いしないよっ

っと・・・・・・・・・・。ん・・・・・?

納豆?

デイビッド、もしかしてこのにおい?
ご飯にかけた納豆を、彼の鼻面にもっていくと

「おうっ、おうっ、」
苦しそうな表情をした。

「これだったのか。わかった。大丈夫。失礼した」

落ち着きを取り戻し席についた。


ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


・・・・ど、動物の死骸????

この郷愁誘う、ほのかに発酵した香ばしい香り
和の心 納豆を捕まえて、あなたは「どうぶつのしがい」扱いかいいいいいい




まあ・・・でも、これも臭いに対する文化の違いですね。

お弁当で文化融合できたと思えばいい。
食べなくてもいいから慣れてね、このにおい。



そうこうしてる時に、
「あっこさん、外に大行列ができてるんですよ」
敏腕Dのいわちゃんが、興奮してやってきた

「え~なんで?誰かセレブが来てるの?」

「それがどうやら、就職フェアらしいんですよ、これ取材しましょう」

えっそうなの?
すぐにカメラともに現場にいくと・・・・・

うわあ・・・。これは。
ビルをぐるりを囲むこの人の列




わずかの募集に
1万人が殺到した。

「I NEED A JOB!」

殺気立つ人たち。


これが今のアメリカだ。



NYは激しい格差社会。
貧しい人はあっというまに、日々の暮らしに困窮し

手作り弁当を楽しむ余裕などない。



ついこの間まで謳歌していたあの虚構の豊かさ。

一度味わってしまった蜜の味への渇望が、不満や怒りに変わったとき、何が起きるのか。



不穏な空気がアメリカに立ち込めはじめている。