スミスの本棚。
4回目にして、今回はアネックス=別冊版です。
テーマは、「読書術」
私がインタビューさせていただいたのは
『 平野啓一郎さん 』
23歳の若さで芥川賞を受賞。
三島由紀夫の再来とも言われた方に
読書ベタな私が、しかも平野さんの芥川賞作品「日蝕」を
1ページ目で挫折した私が・・(すっ、すみません。)
そんな不安を抱きながらのインタビューを、
平野さんは、懐深く、とてもあたたく受けて下さいました。
驚いたのは、平野さんご自身
読書は「ゆっくりじっくり派」だということ。
本に折り目をつけ、赤線を引きながら、読み進めるそうです。
だからこそ、最近の「速読」を推奨するような流れには
危機感を感じているようです。
おいしい料理をゆっくり食べるのと一緒で、
好きな本をじっくり味わう喜び・・
「なんだろう・・?」自分の中に芽生えた疑問をおろそかにせず、
常に心にひっかかりを持ちながら読むことで、読解力も鍛えられ、
確実に、自分の糧になるということ。
目先のことだけでなく、遠い将来の自分を育てていくために・・。
読書とは。
一 5年後10年後に蓄積として、じわじわと効いてくるものである 一
そんな言葉がとても印象的に残っています。
・・やはり。
スローでいいんですね。
本を読むのにとても時間がかかってしまう
超スローリーディングな私は、とても勇気づけられたのでした。
そして、終始
質問の意図を先回りして汲み取っていただき、
不安と緊張をじんわりとほぐして下さった平野さん。
ありがとうございました。
