ジャパネスクvol,47 仙台市博物館「若冲が来てくれました」


Japanesque外国人の目に異国情趣が感じられる純日本的な雰囲気

 

 今朝の日経新聞に、421日に仙台市博物館ホールで「震災とミュージアム-そのとき私たちは何ができるのか」と題するシンポジウムが開催されると出ていました。博物館や美術館にも大きな被害をもたらした東日本大震災の教訓を検証し、有効な対策を整理して活性化に役立てるというもの。そしてそのシンポジウムにアメリカのジョー・プライス氏もオブザーバーとして参加するとのことです。

*ジョー・プライス氏は世界一の伊藤若冲コレクター

*伊藤若冲は江戸時代中期に京で活躍した絵師

 

 このニュースを凄く身近に感じています!なぜなら、先週末、またまた母と一緒に、仙台市博物館に行ってきたばかりだったので!

 

現在開催されている「若冲が来てくれました」展は、東日本大震災のニュースを見たジョー・プライス氏とエツコ夫人の「東北の人に美しいものをお見せしたい」との思いから実現しました。「日本人の先達が残してくれた、楽しく、美しく、格調高い江戸絵画が1人でも多くの人の心の支えになってくれれば、私たちは大変嬉しく思います。」その言葉の通り、展覧会は大人だけでなく子供も楽しめるよう、全ての作品に親しみやすい作品名称と、分かりやすい解説が付けられていました。プライス夫妻の優しい思いは、仙台の子供たちのハートにしっかり届いていました。会場にいた沢山の子供たちは楽しそうに解説を読んで、食い入るように絵画に見入っていました!

 

メインは生命のパラダイスというカテゴリーに展示されていた、若冲の「鳥獣花木図屏風」。この絵には「花も木も動物もみんな生きている」というタイトルが付けられていました。

象と鳳凰を中心に沢山の生物が活き活きと描かれた2枚の屏風絵。個性あふれる生物を見ているだけで元気になります。滅多にパラダイスなんて言葉は使わないし、パラダイスな気分にならないけど、この絵の前に立つと、無条件にパラダイス気分になれるんです!手が届きそうな距離で、しかもガラスの仕切りも無く展示しているところにも、プライス夫妻の優しさを感じ、温かい気持ちがこみ上げてきます。

 

時代を超えて見る人を楽しませてくれる絵の力、国境を越えて人々の思いを繋ぐ絵の力は偉大ですね。プライスさん、若冲さん、有難うございました!

シンポジウムの大成功を願っています!