ジャパネスク vol.53 浮世絵

Japanesque外国人の目に異国情趣が強く感じられる純日本的な雰囲気

 

 前回のジャパネスクブログで、フランスのジヴェルニーにあるの「モネの庭」について触れました。なので、なので?原田マハの小説「ジヴェルニーの食卓」について。ドガ、セザンヌ、モネ、マティスそれぞれの生き様が、身近な存在であった第3者の視点から語られる短編集。モネについて語るのは、モネの義理の妹。セザンヌについては、タンギー爺さんの娘が語り手となっています。むむ!タンギー爺さん!ゴッホの肖像画で有名な、あのタンギー爺さんですな!パリで画材屋兼画商をしていたタンギー爺さん!この本には、セザンヌとタンギー爺さんの関係のなかから、タンギー爺さんの切ないほどの温もりが描き出されているのです!私、完全にタンギー爺さんのファンになりました。

 

ゴッホの肖像画「タンギー爺さん」の背景に浮世絵が描かれているのは日本人にとって何だか嬉しいトピックス。西洋の多くの画家が浮世絵の影響を受けています。ということで、今回のジャパネスクは浮世絵!

 

三菱1号館美術館で開催されている「浮世絵 Floating World」に行ってきました。

500点を超える浮世絵が3期に分けて展示されるという壮大な展覧会。私は第2期「北斎・広重の登場」に行きました。葛飾北斎の<富獄三十六景>や初代歌川広重の<東海道五拾三次之内>をはじめ、沢山の風景画が展示されていて、美術館の中で国内旅行を満喫できます。

 

大胆な波や、富士山の美しさ、着物の柄の妖艶さ、美人画の髪の生え際の繊細さ。豪快と緻密が混在したこの浮世絵、これが版画なのだから、改めて日本の職人(彫師)の能力の高さに驚かされました。