ジャパネスク Vol.54 レオナール・フジタ

Japanesque外国人の目に異国情趣が感じられる純日本的な雰囲気

 

ちょっぴり二日酔いの日曜日の午前中、植木に水をやろうと外に出たら灼熱の世界。

 そんな日は一歩も外に出たくないけど、一日中エアコンをつけて過ごすのは電気代がもったいない。かっこ良く言い換えると、エコじゃない!ということで、とある猛暑の日曜日、Bunkamuraザ・ミュージアムに行ってきました。

 

 渋谷駅前のもうすぐ閉店してしまう生地やさんに立ち寄って、大特価品を物色していたら予想外に時間を費やしてしまっていたようだ。外に出ると何だかどんより暗く、ゲリラ豪雨の気配が。。。Bunkamuraまでダッシュするはめになり、結局汗だくになってしまいました。

 

 美術館に長居するのが意外と苦手な私ですが、「今日は汗が引くまでとことん長居しよう!」そう意気込んで臨んだのは“レオナール・フジタ展”。

 エコール・ド・パリの画家、藤田嗣治がフランスに渡って100年。この展覧会ではポーラ美術館コレクションを中心に約200点が展示されています。第1部はモンパルナスのフジタ~「素晴らしき乳白色」の誕生。第2部はフジタの子どもたち~アトリエのなかの物語。第3部は小さな職人たち~フランスへの賛歌。

 

 第1部、第2部はいつも通り、やや早足で通過。これでは汗が引かないぞとおもいつつ第3部へ!15センチ四方のファイバーボードに描かれた100点ほどにも及ぶ子供職人たち。衝撃をうけました。小さな職人たちの可愛らしさに、ハートを射抜かれました。椅子職人や陶工、マヌカンなどなど様々な職人たち。そして、藤田にとってはスリだって女泥棒だって愛読家だって癇癪もちだって母と子だって、みんな素敵な職人。藤田の絵を通して、パリの日常やパリの奥行きを知ることができます。

 1枚1枚丁寧に眺めていたら、すっかり汗も引きました。小さな職人たち有難う。

 

 パリの人は「よそ者」に冷たいと言われることもありますが、展示されていた写真に写る藤田は何となく無愛想な雰囲気をかもし出しているように見えましたが、完全にパリに溶け込んだ日本人藤田は、全てを包み込む優しさを持っている人なんだろうと思いました。