ジャパネスクvol.55 柳宗理

 

 2020年の夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決まり、日本中が熱気に包まれました。東京マーケットも暫くはオリンピック関連銘柄を物色する動きが激しく、しばしお祭りムードでしたね。決定から10日後の918日、東京都議会定例会での所信表明の中で、猪瀬知事が「招致から開催準備へ、舞台は第2幕に移ります」と語りましたが、これからはオリンピックに向けて地道な準備が始まるのですね。

(101日、夜1158分放送の「有吉のバカだけどニュースはじめました」の中で、日本はオリンピックをどう活用すべきかが特集されていますので請うご期待!)

 

 と言うことで、今回のジャパネスクは柳宗理について!

 柳宗理は日本を代表する工業デザイナー、そして日本民藝館の3代目館長。

 何で東京オリンピックの話題から柳宗理?と思われるかもしれませんが、実は、1964年の東京オリンピックの聖火コンテナとトーチ・ホルダーをデザインしたのが、柳宗理だったのです。

 

実用的でシンプルなのにお洒落感の漂う柳宗理デザインのキッチングッズはとっても有名!でも、実は私、1つも持っていません。実用的でシンプルなものは大好きなのですが、柳宗理の食器は色柄が無くシンプルすぎて・・・柳宗理とは趣味が合わないんだわ・・・なんて生意気にも思っていたのです。

 

そんな生意気な思いは、現在開催されている日本民藝館の特別展「柳宗理の見てきたもの」で覆され、自分の無知を恥じたのでした。

「柳宗理の見てきたもの」展では柳宗理が蒐集したコレクションが展示されているのですが、その殆どがシンプルとは対極にあるものばかり。アジアやアフリカで、手仕事によって作り出された実用品が多く展示されていましたが、色彩なり造形なり衝撃的なほど奇抜。

 

ポスターにも写っているチベットの衣装、私、好きです!柳宗理とは趣味が合わないなんて思っていた私が愚かでした。柳宗理のシンプルなデザインは、奇抜なデザインを突き詰めた先にあったのだという事を知りました。


実用的でシンプル。その中に様々な意味を含ませ、見る人を魅了する。1964年の東京オリンピックの聖火コンテナには、そんな柳宗理のそのセンスが反映されていたと考えると、7年後のオリンピックにもジャパネスクのDNAがどれだけ反映されるものなのだろうかという視点が1つ増えて、楽しみが1つ増えたのでした。