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株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ

皆さん、おはようございます。

ここにいらっしゃる皆さんは多分この後のアベノミクスのセッションをお聞きに来た方々と思いますが、日本において中長期的にはやはり教育改革をうまく実践して日本の国力を上げる人材の育成をしていくということが根源にあるのかなと思っております。今、文科省もしくは学校機関、そして、保護者、生徒も巻き込んで、日本は教育改革のまさにこれから大きな変革が起ころうと思っております。

その中で我々リクルートといたしましても、民間企業として教育改革をというところを支援していくという形で始めたサービスを本日皆様に共有させていただいて、今、日本の教育がどういう課題を抱えていて、そして、文科省が中心となってどういう教育改革をするのか、それに対して先生方がどういうふうにお困りになられていて、我々の民間企業がどういった支援をしてどんな兆しが出ているのか、その辺について、ご説明したいと思っております。

リクルート

まず我々の自己紹介なんですが、リクルートグループの中で、教育、進路意思決定、そして、結婚、そして、生涯で大きな買い物の1つである車の購入というところを支援しているサービスを担っている会社の中の、私は教育部門の責任者でございます。

ここにいらっしゃる皆さんは、「受験サプリ」というサービスをご存じでしょうか。多分ちょっとでも知っていらっしゃる方がいらっしゃったとしたら、月額980円で既存の予備校様、塾様と同じようなサービスがオンライン上で受けられるというサービスで認知されているかもしれません。ただ、この「受験サプリ」というサービスは、実は学校様もしくは自治体様と連携して新しい教育改革の支援もしていることがございまして、その辺をお話しできればと思っております。

きょうはまず皆様に、日本の特に高校現場での教育課題、そして、今後文科省が中心となってやろうとしている教育改革をわかりやすく皆様に説明させていただいて、それに対して我々が提供するICTのインフラと、学校の先生方を巻き込んでどんな教育改革の事例が行われているかということを皆さんに共有させていただきます。

ではまず、今の日本の特に高校の教育現場の大きな課題を簡単にお話しさせていただきますと、これは小学校、中学生もそうなのかもしれませんが、日本の学校現場の先生方は世界一忙しい業務の役割を担っております。授業時間は日本も各国も変わらないんですが、それ以外の雑務が非常に負担の大きい仕事になっております。

今、日本の小中の義務教育もしくは高校の現場を担っている先生方は主に50代の先生です。この先生方が実はこの5年10年で皆さん引退されます。ただ、今、教員試験は人気が以前よりも非常に下がっておりまして、倍率がつかないような形でも先生になってしまうというような事が起こっています。要は、10年後どんなことが起きているか。ベテランの先生方がいらっしゃいません。学校には若い先生があふれます。ただ、そこにはベテランの先生方の人口の比率が非常に低いので、なかなかお忙しい中でその経験を伝承するのができないということが、今、日本の大きな教育課題のファクトになっています。

さらにいうと、これは教育改革実践家の藤原和博さんの著書からとってきたものなのですが、進学校には当てはまらないかもしれませんが、以前まででしたら、ほとんどの中堅の高校においてはいわゆる実力が標準偏差のようなクラスだったと。それが昨今、どんどん中学、高校となっていく中で、1つのクラスの中の学力が、二こぶラクダのように分裂しております。

その中で先生方は1対多ということのリアルな授業をやっている中で、ちょうど真ん中に向いた授業をしております。ということはどういうことが起きているかというと、学力が高い方には物足りない授業になっている、もしくは平均以下の子にとっては毎日がよくわからない授業で日々たっていくと、そういったような課題が起きております。

リクルート

ほかにも課題要因はたくさんあります。こういった要因が学校にはたくさん転がっておりますので、日本では民間教育産業という、学校の放課後にいろいろなサービスという形で発展してきたというような歴史もあります。

ただ、その学校の教育を支援する民間教育産業も、やはりそこには大きな課題があると感じております。それは何かといいますと、やはり費用の問題です。学校の放課後、授業が物足りないもしくは受験対策をしなければという中で、皆さん、塾、予備校に通われていると思うのですが、そこの通学費用が非常に高くて、結果として塾、予備校さんに行けるか、行けないかで差がつく。その費用がもともとは親御さんの所得というところにつながってしまっていて、所得の高い家庭の方がいい大学に行ける、大学に進学できるといったような相関性が完全にでき上がってしまっております。

また同時に、これは所得の格差だけではなくて地域の格差というところでも起きてしまっておりまして、数十年前に比べて、都市部の教育環境が整った環境と地方においての進学率の差というところは格差が広がっているというのがございます。

結果として、私は教育というところだけが社会の流動性を担保する1つかなというふうに思っているのですが、今たまたま住んでいるエリアにおいて受ける教育の質の差、そして、自分が生まれてきた家庭の出自というところの所得の差、この2つによって子供たちの未来が決まりかけている、そんな教育環境が日本にははびこっております。

そんな中でこの「受験サプリ」というサービスを我々は実は3年前に立ち上げました。どんなサービスかと申し上げますと、今、高校生の皆さんはほぼ95%、携帯電話もしくはご自宅にパソコンを持っている環境でございます。ということで、我々は携帯電話もしくはパソコンさえ持っていれば、月額980円で皆さんが日々の勉強もしくは受験で必要とする勉強のコンテンツを全て提供するというサービスを行っております。問題集からドリルから模擬試験もしくは過去問、そして、3,000時間にわたる予備校の授業動画というところも、有名な予備校の先生方の協力を仰いで実は980円でいつでもどこでも学べる環境をつくっております。

その結果、この3年間で約150万人の高校生の方々が無料会員登録をして、ドリルとか過去問とか模擬試験は無料なんですが、使っていただくところまで利用実績を高めてまいりました。例えば今年、ちょうど今、受験が終わるタイミングですね。約60万人がセンター試験を受けるんですが、その半分の方が無料の会員になって、「受験サプリ」でいろいろな勉強コンテンツを使っていただけた。

その中の約7万人が980円を毎月支払っていただいて、そこで予備校様、塾様と同じようなサービスを受けて、日々の勉強もしくは受験にチャレンジしていると。

本当にオンラインで勉強できるのかと、思う方もいらっしゃるかと思います。

今ちょうど受験の結果が出ているタイミングなのですが、日々ツイッターとかフェイスブック上には、この「受験サプリ」を使ってオンラインでも勉強して受験を勝ち取ったと、そんな声が多く集まっております。

リクルート

また、学校様でもこの「受験サプリ」を実は学校の中の反転授業もしくは放課後の寺子屋的な仕掛けとして使っていただくような事例が出ておりまして、全国の高校約5,000校あるうち約250校で使われ始めております。また、地方の自治体様もこういったインフラを使って、例えばこれ、島根県の隠岐の隠岐島前というところでも使われているのですが、離島でも本島と変わらぬ受験環境をこのインフラを使って子供たちに使っていますよという環境をつくっております。

我々もまだこういったICTを使ったインフラの兆しにしかすぎません。

さらに今、日本の教育がどう変わろうとしているのか。日本の教育は今、潮目の転換期です。それは成長社会であった20世紀から成熟化していく社会の中でおいて、正解主義、詰め込み主義ではなくて、答えのない固有解をちゃんとそれぞれの人が頭の中で考えて、それぞれプレゼンテーションして、この場にいらっしゃる皆さんとファシリテーションしながら同意をとって、そして、アクションしていく、そんな行動がとられる、そんな授業をしていかなければいけないということです。

今、学校に対して、英数国社理みたいな基礎教育だけでなく、21世紀スキルとよく言われる、例えばITリテラシーとか、プレゼンテーションとか、ロジカルシンキングとか、ファシリテーションとか、タイムマネジメント、そういったスキルもちゃんと教えていこうという動きがあります。さらには、学校でなかなか教えていない教養、グローバル社会の中の地球人として、日本人として、地域人としてどうやって生きていくのかということも学ばせなければいけない。そして、一方方向の詰め込み教育ではなくて、ディベート型の、アクションラーニングと言われている形、生徒が答えのないイシューに対してディベートして何かしらの固有解に導いて、その解決をアクションする、そんな授業もやっていかなければいけないというふうに実は文科省は定めております。

でも、実際、学校の先生はめちゃくちゃ忙しいです。とあるべき論としては非常にそのとおりというのは多分学校の先生誰しも思っているのですが、今のお忙しい中でこれを全てこなすというところに非常に大きなギャップがございます。

リクルート

こういった新しい取り組みをやっていく中でも、我々この「受験サプリ」では、先生方を支援するようなコンテンツ、ツールをもう既に用意しております。センター試験一発合格で単なるマークシートの穴埋めで大学受験を判定するのではなくて、学習到達度という形で1年生から3年生までのプロセスをちゃんと評価していく、もしくは受験の際にもちゃんと面接や討論をさせて人間力を問おうよというふうに入試制度が変わっていくのですが、こういった学習到達度に合わせた新しい模擬試験も我々の上では既に新しいコンテンツとして学校様に提供させていただいています。

そして、なかなか学校の先生方が教えられない21世紀に必要なスキルであったり、もしくは地球人としていく教養についても、世界最高峰の先生の協力を仰ぎながら、今期から英数国社理の授業だけでなく、こういった教養を学べる、もしくはプログラミングみたいなスキルも学べる、そんなコンテンツを充実させていきたいと思っております。

そして、ちゃんとディベートしてみんなで固有解を導き、アクションしていく、こういった授業は、藤原和博さんという杉並区の和田中で民間校長をやられた先生が実は10年前に和田中でそういった授業をやられていたのですが、その藤原さんの授業、そして、その後のディベート、そして、どういうふうに先生がそれをできるのかというツールを、オンラインの動画とマニュアル、そして、ティーチャーズガイドも含めて実は「受験サプリ」に載せていて、先生でもアクティブラーニングができるといったツールを設けております。

実際どういうことかといいますと、ある地図が載っている中で、ハンバーガー屋さんを開くならどこで開くのがいいかということを考えさせたり、例えばいじめがありますか、いじめゼロって可能なんですかということを考えさせたりとか、あとは、自殺と安楽死、自分の命は誰のもの? そういった答えのないものを考えさせるような授業の仕立てがこのオンライン上にツールとなって出ております。先進的な高校様では既にそのツールを使って授業をしていただいているというところの事例も生まれております。

ということで、短い時間でしたが、皆様にぜひ興味を持っていただきたいのは、アベノミクスみたいな短中期的な日本の経済問題もありますが、長期的にはやはり教育を変えていく中での人間育成というところが非常に重要なイシューになっていくと。

そこに対して国も含めて変わろうとしている中で、なかなか国と学校だけで変わらない中に、こういった民間企業も含めてそれを支援しているという事例が少しずつ生まれ始めているということにきょう興味関心を持っていただければうれしいなと思っております。 そして、こんな課題は日本だけでなく、特に途上国に多く当てはまっておりますので、そういった国々も我々が支援できるような形で今後裾野を広げていきたいなと思っております。

短い時間でしたが、ご清聴ありがとうございました。

※本サイトに掲載の役職・肩書き・講演内での情報は平成27年2月11日当時のものです。

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