シネ通! Cine-tsu

放送時間

明日何の映画をみたらいいの? 本数が多くてどれがいいかわからない。 そんな疑問を持っているあなた!その悩み、「シネ通!」が解消します。 ハリウッド大作から単館作品まで、様々な映画に関する情報を、どこよりも早く紹介。この番組を見れば、あなたも“シネマ通”です!

COLUMN コラム

ダークボの偏愛コラム

#59 『アラビアのロレンス』の男汁!

『シネ通!』第59回の「Go!シネ」で紹介した『エクスペリメント』(公開中)は、ドイツ映画『es[エス]』(2001)のハリウッドリメイク。
この『es[エス]』を、かつて俺は、果敢(無謀?)にも『木曜洋画劇場』でゴールデンタイム放送してしまったのだが、覚えている人はいるかな?
その前週に放送したマイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)がかなりの反響だったので(このコラムの#9を参照)、調子こきまくってオンエアに臨んだんだけど、まったく期待外れの視聴率でガッカリ。いわゆる「女囚もの」のバリエーションとして観てもらえると思ったんだけどな…やはり「エロ」じゃないとダメか。

そう、この異常心理ドラマは、吹き替え版の制作現場も異様な雰囲気だった。
スタンフォード大学で実際に行われた、被験者たちを便宜的に「看守役」と「囚人役」に振り分けて成り行きを観察する心理実験を題材にした物語なので、アテレコのスタジオ内でも、声優さんたちを「看守側」と「囚人側」、「研究者側」に分けて座らせた。ふつう吹き替え版制作では、主役級以外の声優は何役も掛け持ちで演じるのだが(業界用語で「ダブり」と言います)、この映画に限っては同じ人が看守側と囚人側のキャラをダブらないよう注意して配役。
かくして、スタジオでも本編さながらに男どものハイテンションバトルが展開したのであった。いい出来に仕上がったんだけどなあ…ちと重すぎたか。

『es[エス]』には女性キャラも数名いるので、声優陣にも少しは華があったんだけど、1人残らず男性、という超・むさいアテレコ現場を経験したことがある。
「20世紀名作シネマ」のトリに放送した、『アラビアのロレンス』(1962…「完全版」の素材で放送したので1988と書くべきか)。

ロレンスの山寺宏一さん、アリの磯部勉さん(『es』では囚人側の1人)、アウダの坂口芳貞さん、他にも永井一郎さん、小林尚臣さん、滝口順平さん、中村正さん、といった男、男、男…の大御所声優陣、そしてスタッフも全員男。
この濃ゆ~い顔ぶれで3日がかり(普通の映画番組の吹き替えは1日で録ります)、しかも連日、収録後はこんなメンツで飲みに行ったという…凄まじい男溜まりであった。
後に制作した『ブラックホーク・ダウン』(2001)もかなり男汁あふれる現場だったのだが(戦争映画だからね)、『ロレンス』の経験が強烈すぎて、正直あまり覚えていない。

『アラビアのロレンス』は、個人的に生涯ベストワンが決定している映画なので、まさかの吹き替え版新録の機会を得て、全身全霊で取り組ませてもらった。しかし視聴率はやはり最低レベル…『es』と言いこれと言い、皆さん、「男汁」ってそんなにお嫌い?
ちなみにこの時作った吹き替え版は、現在発売中のDVDに収録されている。自分で言うのもナンだが、二度と作れない豪華版なので、興味ある方はぜひ観て(聴いて)みて下さい。

トップページへ

COLUMN

バナナマン設楽統の“映画みたよ”

マイペースに更新 バナナマン設楽統の“映画みたよ!”

メロディー洋子 シネ通!な日々

メロディー洋子 シネ通!な日々

闇の映画仕切人 ダークボの偏愛コラム

闇の映画仕切人 ダークboナイトの偏愛コラム

PRESENT

プレゼント
テレビ東京系列 携帯懸賞サイト
「もばいるたまてばこ」(もばたま)
からご応募下さい。

詳しくはこちら。

QRコード