独身の男性が年老いた親を介護する「息子介護」
いま、日本でそんな家庭が増えつつあるー
ある調査結果によると、1968年に介護者の半分を占めていた嫁は、2004年には23%と半減。
その一方、息子による介護は3%から12%へと増加した。
離婚や結婚しない人が増え、かつては「嫁の仕事」だった介護が、
シングルの息子たちにも着実に広がりつつある。
一方、厚生労働省が今年10月に発表した全国調査によると
虐待者は息子(40.6%)で最も多く、次いで夫(15.8%)、娘(15%)の順。
男性による虐待の割合が高い実態が明らかになった。
介護によって退職を迫られたり、地域との付き合いがないために、
ますます追い込まれていく息子介護の実践者たち。
その日常に密着することで、来るべき超高齢化社会ニッポンの未来を読み解く。