2006年06月06日
村上ファンド
AM11時。
怒号飛び交う報道3階報道フロア
いつもの3倍の人がいる。
「おはよう~、ごめんね、通してもらっていい?」
スタッフをかき分けながら、打ち合わせのキャスター席にたどり着いた。
目を向けると
ずらっと一列にならんだ11個のテレビすべてに
村上ファンドの村上世彰代表の顔が並んでいる
全局がこの村上代表の記者会見を中継でつないでいるのだ。
「こう見るとすごいな」・・・Kデスクがうなる。
よく言われることがある
「テレビ東京は、大きな事件の時に"アニメ"を放送してるよね。」
「どこも同じニュースやっているから、テレビ東京の旅番組みたよ」
独自路線をいっていると
視聴者から好感を持たれることもある。
しかし、本当はみんな伝えたいと思っているのだ。
有事の時に報道ではよく「特番やりましょう!」「番組延長しましょう!」
そんな声が飛ぶ。
GOサインが出るときもあれば出ないときもある。
でも、短い時間だったとしても伝えるべきことはしっかりと伝えていると、担当しながら
実感している。
今回の村上ファンドのニッポン放送株をめぐるインサイダー事件。
11時ジャストに始まった「ニュースワイド11」という番組では、
半分近くをこの会見に費やした。
ずらっと並ぶ村上代表の顔を見ながら私もそそくさと一年前の取材ノートを探し出した
あのニッポン放送争奪戦の中、当時の堀江被告へのインタビューや、
村上ファンドの株保有比率などが雑然と書き記されている。
思えば、堀江被告やフジテレビの日枝会長に次いで、
あの頃、番組でも村上代表へのインタビューを試みていたけれど
先方が首を縦に振ることはなかった。
彼を知る人のコメントとして「絶対に表には出てこない人だから」
「実際に会うととっても気さくな人」「投資家を育てる人」と記されている。
会見の後、逮捕となった村上容疑者について
彼を知る何人かから図らずも同じようなメールが届いていた
「出る杭は打たれるということですね。」
本当に彼は証券業界から身を引くのだろうか。
各夕刊の一面には彼の写真がおどっていた。

