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2006年06月12日

チケット騒動

ワールドカップが始まる
世界中が躍動するあの熱狂

8年前フランスワールドカップの時、取材で1か月近く日本代表に密着した。

開幕4日前にパリの町を歩いたけれど
(私)「サポーターらしき人って全然いませんね・・・」
(K記者)「本当に大会はここで開催されるのかねえ・・・」
ルイ・ヴィトンやエルメスのショップに日本人はうじゃうじゃいるけれど
どう見てもサッカーの匂いはしない。おかしいなあ。

その頃、どうしても見たかった開会式とブラジル対スコットランドの開幕戦
チケットが手に入るという話が突然わたしたちに舞い込んだ。

「それって本物ですかね?」
「いやわからん、正規の旅行会社が持ってきたらしいんだけど」
「でも、日本を出発する時に、偽物チケットの話が出ていたじゃないですか!
もしかしたら騙されるんじゃないですか?」
円陣を組んでみなが顔を合わせた
「3枚あるらしいんだよ」
「あっこどうする?行きたいか?」

そりゃあ・・・行きたいっ
世紀のワールドカップ。ここまで来たからには多少の出費をしたとしても悔いはない。
「私、買います!」5万円の大きな賭けが始まった。

開幕二日前からどう見てもフランス人とは思えない人たちの姿を見かけるようになり
さあ、いよいよ開幕という日、思わず声を上げた。
驚きの光景。シャンゼリゼ通りが超満員の万国博覧会場になっている。
あざやかな民族衣装をまとって町中がダンスダンスダンス。
民族楽器をけたたましく鳴らしながら、誰もが歌っている。

なにしろインタビューが面白い。
どこから来たのですか?
この問いに、一つとして同じ答えはなかった。

ボリビア、イタリア、トルコ、ブラジル、ナイジェリア、エジプト、チェコ、カメルーン・・・

みんなほんとに楽しそうだっ

そして、もう一つのスリル。
このチケットで会場に本当に入れるのだろうか。

「見た感じは・・・何となく色が薄い気がしませんか?」嫌な色あせ方だ。
「この部分に透かしが入ってるんだよ、かざすと、ほら、一応、絵柄が見えるよな」
まあねえ・・・じゃあ、行きましょうか。

チケット確認ゲートは長蛇の列。
怖そうなお兄さんに「に~」と笑顔を見せてチケットを渡した。
どきどきどきどきどきどき・・・・・・。
5秒ほど見ると「ENJOY!」彼は白い歯を見せた。

ああああ、目の前に広がる巨大なスタジアム。
ありがとう。チケット。ありがとう。フランス。

あの感動を求めて人々はチケットに殺到する
そんな中、今回も起きたチケット騒動
入ると思ったチケットが旅行会社に届かずに、宙ぶらりんのサポーターが数百人いると
ニュースで伝えた。
その中にはチケットを持たずにとにかくドイツに出発するサポーターもいるという。

スタジアムの外でも様々なドラマを生み出すワールドカップが開幕した。

 
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