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今回の舞台は千葉県習志野市。柳沢さん夫婦が購入した土地は、丘の上の住宅分譲地。敷地面積36坪、建蔽率60%、最大建築面積21.3坪の南西の角地。今は開放感ある高台だが、お隣も家が建ちそう。そんな将来の不安を解消するべく、建物の配置や開口の取り方に工夫がいっぱいの明るい家作りを目指します
* 陽当たり・風通しの良い家
*
白い四角いシンプルな家
*

広いリビング

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収納しやすいキッチン
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ゲーム専用のこもり部屋
建築予算 2300万円
敷地面積 199㎡(36坪)
建ぺい率 60%
容積率  100%
 

建築家・矢敷潤の提案したプランは…なんと「ギザギザ」の家。
角が20箇所もある不思議な形。この奇抜なプランには、快適に暮らす秘密がたくさん隠されていた。
実は、ギザギザはそれぞれ一間(約1.8m)幅で区切られている長方形の箱の集まりのようなもので、すべての家具や収納などが、そのギザギザにピッタリはまっていく。さらに、ギザギザによりたくさん出来る南向きの壁に開口部を作ることで、すべての部屋が採光できるというもの!このほかにも、ギザギザには隠れたアイデア満載!奥さん大満足のキッチンやローコストアイデアも見どころたっぷり。
一体、どんなドリームハウスが完成するのでしょうか?


 

いよいよ着工です。
「ギザギザ」の家の基礎はもちろんギザギザ。

通常の四角い家の基礎とは違い、角が多いため、手間の
かかる作業に、職人さんたちも一苦労です。
上棟終了。
柱の数もかなり多いようです。
屋根には、雨水を流すための勾配がつけられます。
その勾配は、なんと75cmごとに10mm!
ミリ単位の作業に、職人さんの腕が冴え渡ります。
それぞれの一間スペースが出来ていき、キッチンも搬入
されました。いよいよ完成間近です。
 
習志野の高台に、まるでリゾート地の別荘ような、青空に
映える真っ白なドリームハウスが姿をあらわしました。
明るい玄関を抜けると、施主の希望通りの、広々とした
陽当たりのよい22畳のLDKが現れました。
すべて一間幅のギザギザがインテリアのアクセントにも
なっています。
ウッドデッキにつながる窓は、すべてのサッシが収納でき、
開放感はバツグンです。

キッチンは見せる収納でスッキリ。
奥には、一間幅の大きなパントリーがあります。

階段スペースも、一見のギザギザを利用することで、光の
溢れる空間となりました。
大黒柱を再利用したダイニングテーブルも

2Fの洗面スペースにはトップライトが設けられました。
バスルームの奥にはバスコートがあり、小さいながらも
気持ちのよいスペースが完成しました。

2Fの寝室もバルコニーと繋がっていることで明るさを確保。
奥には、こちらも一間幅のウォークインクロゼット。
2Fの一間幅の部屋は、将来の子供部屋。
色々な使い方が出来そうな広々とした空間です。
夫婦の夢とこだわり、そして建築家のアイデアがたっぷり
つまった柳沢邸。