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今年で結婚3年目になる長井さん夫妻。資金が貯まり、希望の土地が見つかったのを機に、ご主人の独身時代からの夢だった念願の家づくりが始まりました。長井さんが購入した土地は、広尾駅から徒歩10分程の都内一等地。敷地面積10坪の土地ですが、前面道路が狭いため、セットバックしなければならず、実際には8.5坪の土地に。さらに建ぺい率が60%のため、最大建築面積はなんと、たったの約5坪。果たして快適な空間は生まれるのでしょうか?
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楽しめる気持ちのいい空間 |
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駐車場 |
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屋上 |
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敷地面積 28㎡(8.5坪)
建ぺい率 60%
容積率 240% |
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そんな2人の夢を叶えるのが建築家・納谷学と納谷新。納谷兄弟はデザイン性の高い個性的な住空間設計を得意とします。さらにイギリス人の構造家・アラン・バーデンが加わり、狭小を克服する驚きの住宅を設計します。プランは建築面積5坪、延床面積19坪で地下1階・地上3階の4層構造建築。さらに室内にスキップフロアを採用する事で、目線が上下へと抜け、視覚的広がりを演出します。一体、どんなドリームハウスが完成するのでしょうか?
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まずは35本ものコンクリートの柱を埋設する、柱状改良という地盤改良から工事がスタート。
しかし、重機一台入るのがやっとのわずか5坪の狭小地。たいへんな工事になりそうです。
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室内を広くするため、壁と同じ厚さの柱形を作る壁式構造を採用し、柱の出っ張りを無くします。
間隔の狭い複雑な配筋に職人さんも一苦労です。
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軽溝型鋼(けいみぞがたこう)と呼ばれるU字型の鉄板を構造材に採用。
この構造材は非常に薄く、壁厚が鉄骨造の半分以下で施工可能なので、室内空間をより広く確保することができます。
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前面道路が狭くクレーン車が入らないため、大きなもので長さ3m、重量90kgの鉄板を台車とウインチを駆使し手作業で組み立てていきます。
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鉄製の階段やコンクリートの床で、建物の強度をより高いものにします。
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風呂やキッチンの搬入も終え、屋上への外階段が取り付けられました。いよいよ完成間近です。
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都内の一等地に、白い外壁が眩しいスマートな外観のドリームハウスが姿をあらわしました。
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玄関を入ると、上下に伸びる階段が現れます。
下へ降りる階段の先には、書斎として使用している半地下があります。
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玄関から一段上がると洗面スペースがあります。
その横には、小さいながらも明るい浴室とトイレが作られました。
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洗面スペースの一段上はダイニング。
二人で食事をとるのには十分な広さです。
壁は鉄板のため、磁石がくっつくという嬉しいしかけも。
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そして、その先はキッチンは、収納スペースも多く、食洗機も備え付けられた豪華なもの。 |
その上のリビングも明るくてゆったりとした落ち着ける空間になりました。
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ガラスで囲まれた室内テラスは、観葉植物を楽しめる、温室のようなスペースです。
その隣には大容量の本棚が作られました。
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一番上のフロアの寝室には大きな窓があり、星の光や夜景を、寝ながら楽しむことができます。
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そして、長井邸自慢の屋上。
ここからの景色は、一日中見飽きることはなさそうです。
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建築家の様々なアイデアで、狭さを感じさせない開放的な空間を実現させた長井邸。
ドリームハウスの完成!おめでとうございます。
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