中村雅俊(徳川吉宗 役)
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今日は皆様おいでいただきまして、本当に感謝しています。撮影に入っているのですが、いい緊張感のなかで撮影をしています。非常にプレッシャーも感じています。感じる理由はいくつもありますが、その中のひとつに、隣にいる松平君がいるのもプレッシャーです(笑)。なんせ25年間吉宗をやっていた方なので。また絡みもあるので、一緒にやっていると目が「違うだろ、それ」みたいな感じで、ということはないですけど(笑)。松平君も25年もの長きにわたってやっているし、共演の西田敏行さんもNHKで吉宗をやっていらっしゃる。そういう方いっぱいいますし、過去にも色々と名作が生まれているので、そういう中でやっているので、いいプレッシャーを感じています。これをエネルギーになっていい作品になったらいいなと思います。
また、長坂秀佳さんの脚本がすばらしく、安心したと同時に、プレッシャーも感じています。より良くしないといけないと。素晴らしい作品になるようがんばりたいと思います。中村雅俊なりの吉宗を演じられたらと、自分なりの方法でがんばっています。 |
Q,中村さんらしい「吉宗」とは?
この作品は、色々な見方が出来るドラマだと思います。歴史好きな方にとっては、テンポ良く、あの当時の5代将軍綱吉から8代将軍までの変移と、四男坊で兄たちがどんどん死に、気がついたら藩主になり、気がついたら将軍にまで駆け上るという歴史的な面白さ。それ以上に人間味あふれる吉宗というのが出てきて、そういうシーンが非常に多いんです。単なる歴史のダイジェストではなく、人間・吉宗がいっぱい出てくるので、演じていてもいいな、いいシーンだなと思ってやっていることが多いです。歴史上の吉宗、というより人間・吉宗が描かれているので、人間味溢れる吉宗として皆さんに見ていただけたらうれしいです。
松平健(土屋主水之助 役)
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今回、テレビ東京さんの10時間ドラマに初めて出させていただきます。30周年という節目となる作品に出られて本当にうれしく思います。今回は、雲霧仁佐衛門などとの対決の間に入って吉宗の天下取りをサポートしていく役です。中村さんを見ながら、また違った吉宗像を見られることを楽しみにしています。どうぞ応援してください。 |
内田朝陽(天一坊・加納新之助 二役)
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8月の終わりからお稽古に入って、9月のはじめにクランクインしました。お天気に恵まれて撮影も順調に進んでいます。時代劇も、二役も初めてのことで、先輩方に囲まれて毎日感激しながら現場に取り組んでいます。松平さん、そして中村さんのお芝居を見させていただいて、とても感激しています。1月2日に、天一坊・加納新之助という二人の人物を、自分を通して、二つに分かれる一つの大きな気持ちを表現できたらいいなと思っています。あと、父と子という親子関係をきちんと描けたらいいなと思っています。
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<質疑応答>
Q.現場の雰囲気はいかがですか?
| (中村) |
役者の間では「京都の東映のスタッフはこわい」という噂があって、割と時代劇は数多くやっていないので、初めて何年か前に行ったときには恐る恐る行ったのですが、気心が知れてくると非常に素晴らしい人が多くて、そんな噂がなんで出たのか、と不思議に思ったことを覚えています。それ以上に、色々なところでドラマの撮影をしていますが、それがいまだに映画の撮り方でこだわりを持って職人気質で映像を撮っていくというのが残っているということを実感しました。1カット1カットを作る皆さんの熱意を感じながら撮っていますので、素晴らしいものになっているだろうと、仕上がりを楽しみにしています。現場も楽しくやっていますので、その雰囲気が画面から伺えると思います。 |
Q.吉宗が祀られている上野東照宮にお参りした感想は?
| (中村) |
とても近いところに御祭神が祀られていて、非常に身が引き締まる思いでした。厳粛な気持ちを持てて、そこにいるだけで吉宗を身近に感じました。みなさんが感動する、よい吉宗を演じようという決意が生まれました。 |
| (松平) |
東照宮には家康公も祀っていて、かつて吉宗もここで家康をお参りしたという、その同じ席に立たせてもらい、大変緊張というか、うれしい気持ちになりました。僕は、25年間吉宗をやらせていただいていて、1度も来られなかったので、今回はテレビ東京さんのお仕事ですが、そのお礼参りと(笑)、新しく中村さんが演じる吉宗のドラマが成功するようにお祈りしました。 |
| (内田) |
実際に生きていた方の人生を演じていて、その方の身近まで行くというのは、受けるものは大きくて、緊張もありますし、目の前でぐっと見られている感覚がありました。感じたことを無駄にしたくないという気持ちになれたこともうれしいですし、なかなか入れない場所とも伺ったので、感じたことをいい形で、演じる上で表現できたらと思います。 |
Q.京都ロケで楽しいことやハプニングなどありましたか?
| (中村) |
まだ3人の中では、撮影が短いので時間があると馬に乗って稽古しています。20年前『若き血に燃える』で福沢諭吉の役をやらせてもらったのですが、馬で走るシーンがあったので「(今回も)大丈夫だろう」と思っていたら、割とリズムが合わなくて、股とか内股が「こんなはずじゃなかった」と思うほど結構大変でした。内田君が落馬したと聞いて、心して乗馬に励まなくてはと思いました。 |
| (内田) |
幼少時に馬に乗ったことはあるのですが、時代劇における乗馬は初めてで、や
はり怖かったです。鞍も違いますし、立ち回りや所作、色々と経験していなかったことが多かったです。
あと、噂で太秦撮影所の方は怖いと聞いていたので、思い切って「撮影所の方は怖いと聞いたのですが、怖いですか」と聞いたところ「どこからそんな話を聞いてくる」と逆に怒られてしまいました(笑)今、こういう話ができるように可愛がってもらっています。かつらを被せてもらったり、衣装部さんのところでは着物を着せていただいて毎日楽しく過ごしています。
そして、撮影もいい意味で緊張感があり、今回の作品を通して太秦の現場や時代劇に出会えてとてもいい経験をしたなと思っています。まだ始まったばかりなので、あとは怪我をしないように気をつけたいと思います。 |
| (松平) |
撮影所では顔なじみのスタッフが多いので、安心しています。松方さんと共演
したことはありますが、絡みは初めてだったので緊張しましたね。 |
Q.父と子の関係が重要だと思いますが、3人の父と子のイメージはどうですか?
| (中村) |
8代将軍吉宗は将軍に上り詰めた人でも、側室の子であり、兄たちを次々に亡
くしてしまい、家族に対してはそんなに幸せではなかった人です。多藻という女性を一番愛していたのかも知れないけれど、そういう女性も若くして亡くなってしまいます。
さらに、自分の子どもが生まれているのか、それすらも分からず将軍として過ごす。一番は、息子・天一坊に対する父親としての愛情だと思います。天一坊がいるのか、いないのか分からない時期があり、息子の存在が分かってからの愛情は大きかったのではないでしょうか。自分の中では非常にやりやすく、いずれ天一坊と会うこともあるのでしょうが、父と息子の関係を楽しくやっています。 |
| (内田) |
天一坊として吉宗公に再会する撮影に入っていないのですが、今僕が京都で撮影しているストーリーの時代は、まだ城に上がる前の新之助の名前の時です。
吉宗は元服したら、自分を捨てた父親を一発殴ってやろうと心に決めて単身城に乗り込みます。ところが、自分の父の豪快さや偉大さを目の当たりにして、血の繋がりを肌で感じて「しばらくこの人の息子でいたい」と思うっていう気持ちになります。役を演じていてその気持ちが分かるような気がします。
また、天一坊と吉宗は違う親子関係ですが、普通に親が身近にいて育ててもらうということができていない。そこは、きっと吉宗も天一坊の分かる部分とそうでない部分があると思います。父子という男同士の関係で、またそこに母親の偉大さも出てきますし、体験したり言葉や表現で出るものなのかなと感じています。自分の父母を考えて色々なことを感じています。 |
| (松平) |
ワキから見た、吉宗と光貞の親子関係ですが、同じ強さを持っていると感じました。父もその強さを見抜いていて天下とりにしたい気持ちがあった。そのため、強く接して男にしていく親子関係、父と子をサポートしていく、私から見るとそうかな。 |
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