■監修者・中島洋の深読み
中島洋 中島洋=MM総研代表取締役所長

1947年生まれ。東京大学大学院(倫理学)修士修了。73年日本経済新聞社入社。産業部で24年にわたり、ハイテク分野、総合商社、企業経営問題などを担当。1988年から編集委員。この間、日経マグロウヒル社に出向し、日経コンピュータ、日経パソコンの創刊に参加。97年-02年慶応義塾大学教授(大学院政策・メディア研究科特別研究担当)。02年-04年、国際大学(グローコム)教授を務める。現在、MM総研所長、日経BP社編集委員、国際大学(グローコム)主幹研究員などを兼務。

東京ディズニーの巨大さ


 恥ずかしながら、筆者は東京ディズニーランドには行ったことがない。開園時には新聞記者向けの招待日などがあって、行くチャンスがなかったわけではないが、遊園地で遊ぶなど、子供っぽく感じて招きには応じなかった。

 こういうテーマパークはただの遊園地とは違うのだな、と初めて悟ったのは、米国ハリウッドのユニバーサルスタジオに行ったときだった。新しいコンピューターグラフィックによるアミューズメント施設の視察で足を踏み入れたのだが、これまでの不明を恥じた。中毒したように何度も足を運ぶリピーターが筆者の周辺にも数多くいたが、その気持ちがようやく理解できた。

 ところが今回の取材でさらに驚いたのは、東京ディズニーは「ランド」「シー」を合わせた「ディズニーリゾート」でみると、本場・米国のディズニーワールドに次ぐ、世界で2番目の規模を誇る大施設に発展していることだ。「ランド」に加えて「シー」と段階を踏んでいるとはいえ、「ランド」単独でも入園者数を急速に伸ばして第2位の規模に達していたようだ。それだけ東京ディズニーランドは本格的なものを造る意気込みだったわけだ。その熱意を長い間、知らずに、時折、東京湾を巡る観光用のクルーザーなどで遠望しながら、「数あるテーマパークの一つ」くらいの認識だったのである。

 そういえば自宅近くの東急田園都市線の郊外の駅にも、ディズニーランド直行のバスが出ている。高速道路が整備されてからは、ディズニーランドを直行で結ぶバスが各地から出ているようだ。平日の朝は、幼い子供たちをつれた母親たちが誘い合わせて、この直行バスを利用しているらしい。都心の混雑したターミナル駅で何度も電車を乗り換える煩雑さがなく、幼い子供連れには直行バスは大助かりだ。

 こうしたきめ細かい集客の努力も、東京ディズニーリゾート発展の鍵なのだろう。エンターテイメントのプロたちの企画力に改めて脱帽する。





Copyright (C)2002-2008 TV-TOKYO / TX-BB All Right Reserved.
このWEBサイトに掲載されている文書・映像・音声・写真等の著作権はテレビ東京に帰属し、個人で楽しむ目的以外に、許諾なく複製・頒布・貸与・上映・有線送信等を行うことは法律で固く禁じられています。