■第1話

 元南町奉行所定町廻り同心・神山源十郎は、妻を暴行して自害に追い込んだ朋輩・吉見を斬り殺した罪で5年間投獄されたが、まともな処分が下らないまま、斬首刑に処せられた。
ところが、処刑執行から3日後、深い眠りから覚めた源十郎は、自分が生きていることに気付く。そこへ、市田孫兵衛という男が現れ、源十郎の身代わりを立てて、命を救ったことを告げられる。さらに孫兵衛は、すでにこの世に存在しない源十郎に、まぼろしの“幻十郎”として生き、5年前の事件の真相を探るよう促すのだった。
翌朝、幻十郎は身のまわりの世話をすることとなった伊佐次と対面する。そして、5年前に追っていた殺人事件の被害者が最期に口にした“博奕打ちの仙蔵”を捜すように依頼する。実はこの事件の捜索中に、妻が暴行されたことから2つの事件は関係していると踏んだのだ。さらに、妻の仇として自らが斬った吉見の妻・志乃が今は岡場所に身をおとしていることを知り、会いに行く・・・。
闇の陰謀に巻き込まれた幻十郎が、5年前の真相を探るため、再び生かされ“まぼろし”となって悪を成敗する!!